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Rocal Design Life -農村デザインの日常- Archive
Lucky Humans
- 2018-04-24 (火)
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4月から神戸元町のワークスペースを契約し、2拠点にして都合の良い方で働いている。
週末は田舎で田んぼと大工仕事。
非定住型から定住型のノマドワーカーにとでも言えるだろうか。
新しい事務所が完成するまでのつもりだったが、
とても気持ち良くて、無期限でノマド暮らしは続きそうだ。
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10
- 2017-02-18 (土)
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年末詰め所で集まって雑談をしながらものすごくラフにもらった、だれにも同じ文面の形式的な紙切れのはずなのだが、続けてきたことを評価してもらえた気がして、郷土愛護という文字になんだか少しだけはがゆく、少しだけ誇らしい気持ちになった。
同時に、紙の持つ力を感じた。プリントアウトされた紙をもらうだけだが、人は儀式を大切にする生き物だ。個人名が書いてある少し分厚い紙をわざわざ渡されることを良しとする価値が体にしみついている。これが手描きだともっと嬉しいのだろうかとか、これがPDFデータでもらうと嬉しくなる時代が来るのか、あるいはもらうと嬉しくなる新しい仕組みができるのとか、そんなことを考えながらまだまだ「紙」は必要だな、と紙を扱うデザイナーとしての思いを新たにした。
cottももうすぐ10年目に突入する。畑違いのデザイン分野からの出身ということもあり、はじめはグラフィックデザインが仕事と言えるのか自問自答続きだったが、継続は力なりとはよく言ったもので、たくさんのお客さんから頼りにしてもらえるようになり、ようやく胸を張ってそれが職業だと言えるようになってきた。
一方で、こなれてくることで忘れてしまうものもある。そんな中、10周年を迎えるために、1年がかりのある決断をした。今年はそのために動く年。楽しんでチャレンジを続けたい。
ヤスフク
なお、3/3(金)は臨時休業をいただきます。
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やさしい風景
- 2016-10-27 (木)
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隣町やその隣町など、地元の学校や公共交通機関、公共施設などのお仕事も。
のぼりやダイヤ、スタンプカード、情報誌など、ツール一式を担当。
のぼりはなんでもない田舎のバス停に添えられている。
なんでもないけれども保護のためなのか、景観のためなのか、
屋根を支える単管の鉄柱に竹が巻かれる工夫がされていて、やさしくて素敵。
そんなやさしい風景の中に自分たちの仕事がそっと佇んでいるのが嬉しい。
と、稲刈りが終わった勢いに任せて月末かけこみ更新!
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Our Japanese Festival
- 2016-09-29 (木)
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日曜日は場馴らしと言って、祭りのリハーサルみたいなものに参加。
4年に1度、当番が回ってくるのですが、今年は私もかつぎます。10/2の午後1時から淡河八幡宮を出て、ふとん太鼓を先頭に、神輿や天狗、村人大勢がのどかな農村風景の中を練り歩きます。今年は練り歩く周辺は稲刈りがほとんどされておらず、彼岸花が綺麗に咲いており、いつもよりのどかな雰囲気かもしれません。どちらかと言えば村人による村人のための素朴な祭りですが、長い間大切にされ続けてきた祭りです。祖父の太鼓襦袢を着て楽しんでこようと思います。
もっと豪華な播州の祭りを見られたい方はその次週の土日、隣町の三木市、大宮八幡宮へぜひ。(日曜は淡河町の歳田神社でも祭りです。)
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Enjoy Creation
- 2016-03-22 (火)
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春の芽吹きとともに制作環境が整ってきて、
早速近所の青年たちとポッドキャスト配信をしてみたりと創作意欲も芽吹きの春。
(デザイン関係ではなく、地元の若者たちがローカルネタをコメディタッチに発信する番組ですが、興味あればぜひ。無邪気な僕らのファンキーラジオ)
新たな拠点で自身もつくりながら、日々の中の「つくる」を広げていければ。
いつでもなんでもどこでも、「つくる」を楽しむcottの9年目、スタート。
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Display
- 2015-12-11 (金)
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独立当初から使っていたモニタを新調した。
当初cottは建築の分野を中心にと思い、「グラフィックでも使える」ものを使ってきたが、今回は「グラフィックで使うもの」にした。
これでもう流石に「道具がないから」は言い訳にできない。テレビもある、電気もある、車もたくさん走ってる。電話もある、ネットもある、バスは1日9度来る。
電車は無ぇ、コンビニ無ぇ、はむしろ誇るべきで、ローカルは言い訳にならない時代。むしろ味方にして楽しむのが良い。というわけで、明日は古民家掃除!
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Anonymous Design
- 2015-11-25 (水)
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古民家を掃除しながら、インターネットや本でも見たことの無いグラフィックデザイナーの仕事を目にする。
そういえば昔はデザインはアノニマスなもので、どちらかと言えば労働の世界。今のように作家性がどうかなんて言われてなかったと思う。誤解を恐れず言えば、私にはそっちの世界がきっと心地よいのだと思う。記録に残らなくてもいい仕事をしたい。名もなき良い仕事に触れると、純粋にそういう気分を思い起こさせる。これはどんな仕事にも通ずることだ。
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残すものと捨てるもの
- 2015-11-14 (土)
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所属する消防団の半纏(はんてん)を捨ててしまうと言うのでいただいて帰ってきた。(というより捨てたという事後報告だったのでごみを漁った。)イベントのユニフォームによさげではないだろうか。とりあえず洗濯機に放り込むとたちまち水が真っ暗に。何十年もの間火災現場で活躍してきてススが溜まりにたまっていたのだろう。(昔の田舎の男たちの集まりには洗濯という発想がきっとない。)
時代の変化とともに使われなくなったものはただの置物なので、残すべきものを判断するのが難しいが、多くの家にはこどもや孫に見せてやりたいものという基準で置いてあるものがあり、私も同じような基準はしっかり受け継ぎたいと思う。
そんなわけでまずはなるべくものを残しながら古民家掃除中。今、ものは一度どこかが壊れると捨てられてしまうが、昔ながらのプリミティブな道具は直して使うものだったので、一見壊れたり錆びたりしているものもちょっとした修理、メンテナンス方法を知っていれば十分に使える。おかげで私はそんなもの捨ててしまえと言われてしまうタイプの人間だが、貧乏臭いのでなく、MOTTAINAIとか以前に、道具はそうやって大事にして手になじんでこそ道具だと思うのだ。そういえば、以前古民家改修をしていたとき捨てていたものや捨てるのが面倒で邪魔だったものたちは、樹脂製の工業製品や、どこかがダメになると一気に使えなくなる電子制御の機械ものだった。近代に農村へやってきた製品たちは時間の経過に弱く、すぐに粗大ごみになり、どこかの処分場へ行く。そのまま埋め立てられているのか、分解されてどの程度再利用されているのかはわからない。ブラックボックスに吸い込まれると、一気に「自分ごと」でなくなってしまう。
毎日モノやコトを買って捨ててを繰り返して生きる現代で、そういう不自然なブラックボックスを消していくことをいかに自然に実践できるかは今、必ず考えるべき問題だと思う。農村の暮らしにはそういったブラックボックスが少なく、昔のものたちに普段から触れていると、あったら便利だけど本当は必要のない機能や不自然に安い価格など、「アレ?」と思うことが多くなる。そんな環境の中、目先のものにとらわれず、本当は必要のないものを必要であるかのように思わせる仕事でなく、本当に必要なものを必要としている人に届ける仕事ができることがcottとして理想だ。
今皆で掃除している建物は約400年前に新築され、約100年以上前に大部分が建て替えられたもともと宿屋の建物で、樹脂製の現代的な生活用品などがほとんど見当たらない。おかげでいろいろなものが捨てられず、大変だ。
まずはお掃除をはじめました。興味ある方はお声掛けください。
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Japanese Autumn Festival
- 2015-10-12 (月)
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行政区は異なれど、文化圏は同じ東播州、三木市の祭りへ。仕事場からは車で15分程度だ。
農村の祭りは米が無事に収穫できた慰労会のような意味合いが強いため、祭りを催す側の人が多い。カメラを向けてもデジタル一眼レフのカメラマンばかりが写りこんでしまう観光客の多い祭りとは違い、とても賑やかで、熱気が渦巻く。町の人たちの性格もよく出るので、その土地らしさもよく出る。
こういう地の人が楽しむのが主として催されるイベントは情報発信もぶっきらぼうなぐらいがちょうど良いように思う。そういうものは世界に誇れる文化だし、発信したいと思うのが行政的な考え方かもしれないが、もともとが自分たちが楽しむことが主であったものが、いつの間にか観光業にシフトし、何のためにやっているのかという目的が変わわってしまうと、その土地への誇りや愛着等が薄れ、イベントの精神性を失う。それが無くなれば、地域が力を失うと言ってしまえるほど、昔からの祭りには老いも若きもを束ねる求心力がある。
狭く報じる。小さく告げる。
だから我々の役目も都市部の広報とは異なる方法論が必要ではないかと考えている。具体的にはもともとあったものを損なわないよう、広く知らせすぎないことも大事だと思う。言うならば狭く報じる、「狭報」。あるいは小さく告げる、「小告」だろうか。地域にデザインを、と昨今はよく言われているが、まちでイメージされるような、いわゆるグラフィックデザインに用はないことも多いと思う。(用がなければないほど良いと思う。)
祭りの話からはじまったが、地域産業についても同様の考えでいる。ものが売れてがっぽり儲かって、新しく職人が増え、事業所が増えれば良いわけでなく、地産商品を全国規模に展開し、大量生産の方法論を導入すれば、その仕事の本質を忘れてしまいがちだ。職人芸のようなことも必要なくなり、技を持った人が育ちにくくなるかもしれない。むやみに手作業を礼讃する訳ではないが、結局はロボットが職人に敵わなかったという話もよく聞く。何事もバランスである。
儲からずとも全うな対価を得られる生業としての産業が、そして受け継がれて来た物事や考え方がまた次世代に大切に受け継がれ、長く続いて行くためには流行りにしたり媚を売りすぎず、儲けさせすぎないことも必要だと思っている。
デザインの役割は、ものともの、ものと人、人と人をよりよい関係性(Win x Win)で結びつけることである。グラフィックスは基本的にはすでに関係性で結びついたウチの人にはほとんど必要なく、主にソトの人たちのもので、それを使うことで、ソトから訪れた人に未知のルールをわかりやすく可視化して見せることができ、未知の人を集めてものを売ったり、移住者を増やすことにも寄与することができうる。そのため、地域活性化にグラフィックスは不可欠なものだと思われがちだが、ウチとソトがWin x Winであることを考えると必ずしもそうではないように思う。一番の地域活性化は、その土地の名産物が売れることでなく、人口が増えることでなく、その土地に咲いてた笑顔がより美しく咲くことなのだと思う。だから、地域活性化の助成金でわれわれグラフィックデザイナーを駆り出す前に、つながない選択に少しでも思いを巡らせてほしい。(もちろん駆り出した後に一緒に議論しても良い。)
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Peace
- 2015-09-21 (月)
- Rocal Design Life -農村デザインの日常-
米の兼業農家にとって、長期休業時は農作業の繁忙期。
ゴールデンウィークは種まき。(米の苗づくり)
シルバーウィークは草刈りと稲刈り。
みんながバカンス気分なときに遠出ができないけれど、
今日も平和だと思える日常は何よりも贅沢。
昨日はそばの花が満開だという話を聞き、草刈り終わりの足で素材撮影。
プロモーションの仕事をしながら農村の仕事をするようになってから、
農村風景は人の手が入ってこそ美しいことをよりいっそう実感している。
いい風景には、いい関係性がある。
いいデザインにも、いい関係性がある。
普段の生活をきちっと生きているかは仕事にも何にでもにじみ出るものだ。
だからまずは毎日の暮らしから。
これからも農村風景の中の住人で居続けられたら。
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実り
- 2015-09-10 (木)
- Rocal Design Life -農村デザインの日常-
おおきな革命をおこすよりも、
ちいさな革命を何度も起こしていけば、それでいい。
ちいさな革命の連鎖こそがおおきな革命につながる。
そう思ってずっとその道を歩き続けて来たし、
今でもその思いは持ち続けているからこその実りをいただいている。
だけど、その甘い果実に甘んじていないで、
ときどきそこらに生えている野の花を食べてみたくもなる。
そんな気分に任せて考え事をするのも悪くない、秋の夜半かな。
外は涼しいけれど、まだ少し熱い、夜中の室内撮影をしながら。
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