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Rocal Design Life -農村デザインの日常- Archive

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とんど焼き
映像投影
毎年恒例とんど焼き。冷たい夜風と火のぬくもり、けむりのにおい。火のあかりにぼんやりと浮き上がる白くて丸いへそ餅の焼ける香ばしいにおいに五感が刺激される。そんな時間もひらめきのソース。事務所で時折流れる映像も、ひらめきのソース。映像の方は作品として完成されたものだけれど、どちらも似たイメージをくれます。
明日は2週間ぶりの京都出張。学生時代を過ごした街は落ち着きます。

New Year’s Resolutions For 2014

伊勢神宮

やっと年賀状を発送しました。
昨年に引き続きcottの年賀状は
いただいた年賀状を返すかたちでの寒中見舞いになってしまい、
新年早々の反省から始まりましたが、
来年はそんなことがないよう、ささやかながら今年の目標を
お伊勢さんに誓って参りました。

一点目は「絵を描くこと。」
仕事において質の高い意匠を作り続けていくため、というのはもちろんですが、
スケッチの精度を上げて、PCを触っている時間をもっと短くして、
PCでうだうだしている時間をできるだけ短く、パリッと仕事を終わらせようということ。

二点目は「体を動かすこと。」
といってもわざわざジムに行ったりするわけでなく、
その場所らしい自然な力の使い方を日常的にしていたい。
つまり去年はあまり手伝えなかった田んぼをもう少しお手伝いをしたり、
近所の帝釈山頂に登って淡路島を望んで構想してみたり。
仕事でどんどんモックアップをつくるってのもひとつでしょうか。

どちらも「身体感覚に近い所でものづくりを」
という意味では似た目標なのかもしれませんね。
PCの画面だけ眺めていると、どこで誰が作っても
意識しておかないと同じようなものに近づいてしまいがちですからね。

2014年もcottらしくいきたいと思います。今年もよろしくおねがい致します!

展覧会終了しました。
ありがとうございました。

ひと段落、ということで西宮船坂の古民家で食事と贅沢な時間をお呼ばれ。
土間にちらばる靴
囲炉裏と古民家
では、年末に向けてもうひと踏ん張り。

意気揚々と走っていると、世界のドコであろうが、不思議と道ばたで出会うもんですね。
鴨川

UPDATING

デザインX軸展
今日は一日展覧会の当番してきました。
今日は日曜効果か、ルミナリエ効果か、神戸新聞効果かわかりませんが、来場者が多く、
直接のお客様の評価が、大変勉強になりました。
時代の気分で表現は変わります。
アップデートし続けること。

Create in Harmony With Nature

淡河八幡宮でロケ
松ぼっくりといちょう
自然はビジュアルづくりの味方。
多様な表情を見せてくれる日本の季節、無料。

Japanese Garden

伽耶院の紅葉
伽耶院の紅葉
伽耶院の紅葉
季節を映す庭の勉強へ。イベント会場は事務所から10分、山陽自動車道三木東ICよりスグの伽耶院。庭はグラフィックデザインにあまり関係がないように思われるかもしれませんが、日本の文化を考えるにあたって自然との親しみ方はとても重要な要素。
勉強会の前にちょろっと散歩をしてみたのですが、こんなに素敵な場所だとは思いもせず。
また、煮詰まったときの瞑想スポットが増えました。
皆様も草引き十本をして、ぜひ入山を。
伽耶院
秋は山の季節。日々、みるみるうちに赤く染まってく山を眺めています。
明日は事務所から1分の神社で撮影。

丁寧で美しい日本の暮らし方

淡河町M家住宅
干し柿
井戸
綿
時をかけてその位置が決まったのだろう
苔
ひるごはん
栗の渋皮煮
今週末は町内から一歩も出ず、町内で実施されているイベントを巡った。そのひとつが、淡河茅葺き屋根保存会 くさかんむり主催のイベントで、文化財であるものの、未だそこで人が暮らすM邸にお邪魔して、昼ご飯を食べたりしながらゆっくり過ごすというもの。

茅葺き屋根が多くある町内に住みながらもこれほど丁寧な暮らしが伝わって来る上品なお宅を見るのは初めて。庭には丁寧に手入れされた草木や花が暮らしに彩りを添え、ごちゃごちゃしてしまいがちな納屋のものですら長年の暮らしを経て自然に決まったかのような位置にあり、まさに暮らしを容れていたと形容するのがぴったり。家主は生まれてから八十数年、町外に出た事がないそうで、古くからあるものが大切に大切に使われていた。新しいものを次々と追い求め、消費をする事無しに生きられない我々には大変なインパクトだ。茅葺きが美しいのでなく、文化財だから美しいのでもなく、暮らしの中でのさまざまなひとやものの関係性が美しいのだと、改めて見せつけられた思いだ。例えばこれを受け継いで暮らすことを想像してみると、かなり背筋が伸びる。

納屋の壁にさりげなくかけられている古い時計も刻々と正確な時を刻んでいた。

こういう建物と暮らしが一体になっているお宅は開放できないし、
観光物になってしまうとただの建物になってしまう。
しかし、日本の後世に伝えたいのはこういう暮らしの所作ひとつひとつであり、
根底に息づいた思想であり、そこを舞台に暮らす人々をとりまく関係性の中にあるものだ。

それらの多くがそのまま消えゆく現代で、我々には何ができるのだろうと思いを巡らせた一日。
必要とされればだが、草刈りぐらいならお手伝いできるだろうか。
いや、むしろ「関係性」を取り扱うデザインにできることは多いのかもしれない。
そういう場面でデザインが求められるのなら、損得関係なしに喜んで労力を提供したい。
そこに住まう人々がより幸せに暮らせるように。

Outdoor Crafts Exhibition
また、先日お知らせしたOutdoor Crafts Exhibitionは引き続き開催されています。私もちゃっかりソファを仮予約。

Hardware Maintainance

この夏はやはり熱かったのか、
cottのデスクトップPCと大判プリンタがご臨終でした。

壊れてしばらく放置しておいたのだが、積もりに積もった業務がようやく片付いてきて、
やっと修理に。
デスクトップPCは完治し、ついでにスペックもUPでうきうき。
調子に乗ってノートPCもスペックUP。
macbook proメモリ増設
しかし、大判プリンタはメーカー修理終了により、果敢にDIYに挑むも打つ術無し。

きっと古民家の土間の気温差やほこりにやられたのでしょう。
お金は稼いでくれませんでしたが、地域のイベントバナーなど、かなり地域貢献してくれました。
ありがとう。
また余裕ができたら新調します。しゅん。
大判プリンタの中身
というわけで地域の方へ。しばらく大判出力を外注するので有料化します。すみません。

また、治せる方などがもしおられましたら、弊所にて直接受け渡しのみですが、壊れたプリンタPX-7000(脚付き、インク付き、RIPなし)および新品インク、譲ります。でかいです。W1200 x H1200 x D700程度のスペースを確保して下さい。
新品インクはライトシアン、シアン、マットブラックで適応機種はPX-6000、PX-7000、PX-9000…って、使用期限、すぎてました。。
1本4000円ほど。もったいない。。
淡河米−1GP
さて、余談が長くなりましたが、淡河米-1グランプリ、はじまります。淡河の優秀なお米決定戦&アイデアお弁当コンテストです。週末に予定が持て余していたらぜひ。

淡河米-1GP (おうごコメワングランプリ) vol.1

淡河っこお弁当・おにぎりコンテスト&淡河お米甲子園2013
2013年11/9(土)・10(日)
淡河町文化祭 特設テントにて開催
お問い合わせ:おうご米-1グランプリ実行委員会
Tel 078-959-0131 Fax 078-950-5000 (淡河連絡所)
Mail  kome-1@ogo-machiken.com (担当:北野)

ちなみにのぼりの縦の黄色のストライプは大地に立つ稲穂およびお米「甲子園」のメタファー。シンボルマークは米マークの一部が伸びて妻側から見る茅葺き屋根のシルエットのようなかたち。茅葺きのある風景は農村の生産と暮らしと一体となった日常があってこそ。

さくっと

ササヤマルシェ
篠山のカフェ
事務所訪問客たちに連行され、さくっと篠山へ。
予定外のササヤマルシェでしたが、うちから約40分。
すぐそこなので、なんだかんだでほぼ毎年来ています。

次の日は京都で新規案件の打ち合わせ。といってもうちから1時間。
頑張れば通勤もできます。
その前の日は大阪。こちらは50分。
本当に、便利な農村なのです。
ただ、公共交通機関があまり整っておらず
うちで働く条件にはIllustrator, Photoshop(デザインワークに使うソフトウェア)以外にどうしても普通免許と自家用車、
もしくは二輪免許とバイクと雨にも負けず風にも負けない根性が必要になってしまいます。
この不利さだけなんとかなれば、あとは制作環境もアクセスもそこそこ整っているはずなんですけどね。

とかいいつつも、どんな困難を乗り越えてでも働きたいと思わせられるぐらい、
魅力あるいい仕事をぽんぽん生み出し続けていくことが
なんといっても一番重要なんでしょうけどね。
さ、はたらきますよ〜

というわけで、JAGDA HYOGOが企画する「デザイン×(kake)軸展」に参加させて頂きます。どちらかと言えば専門家向けの展覧会ではありますが、会場はパブリックな場所にございますので、近くに来られた際はぜひ立ち寄ってみて下さい。 
JAGDA HYOGO デザインx軸展

デザイン×軸展

日時:平成25年12月6日(金)~15日(日)の10日間
場所:三宮センタープラザ2階特設会場(阪急西口から南に横断歩道を渡ったら入る建物の、エスカレーターを上がってすぐ!)
本展覧会は、兵庫県を中心に活動するグラフィックデザインに関わる方々によるデザイン発信の機会を増やし、グラフィックデザイン業界の質の向上に寄与することを目的としています。第一回目のお代は「お年賀×掛け軸」。伝統的な日本の室内装飾「掛け軸」と新年を迎えるめでたいグラフィックスが融合して大集合です。

そういうもん

cottの撮影現場
やっと晴れました。というわけで撮影に。
天気だけは待つしかないですねぇ。
もちろん雨の日に晴れているように見せることもできなくはないのですが、
やっぱりほんものが一番です。
晴れている絵が欲しいときは晴れのとき。
雨の絵が欲しい時は雨のとき。
よっぽど変更がきかないとき以外は
地元の大先輩方がそうであるのと同じように、
天気に合わせて働きましょう。

もともと「そういうふうにできているもの」に対してできるだけ逆らわない。
イノベーションはしても、革命はしない。
それもひとつのcottスタイルと言えるかもしれないな、とふと。

はっ、と。

縁側
栗と剣菱
記録写真
しその実
栗拾い
N邸とじいさんの後ろ姿
今日は仕事でN邸へ。
といいつつも仕事の話1%。世間話99%。
そんなことは重要ではない。
近くに働き暮らす我々でさえ
なかなか見る事のできない世界観に、
ここに来るたび頭をどつかれる思い。

そこそこ忙しい秋もいよいよ佳境で
くたくたになって帰ってきたら
いつの間にやら
夜風にのってやってくる
キンモクセイのいいにおい。
はっとさせてくれるものたちの存在。
秋。

趣味の温泉巡り
(といっても片道30分圏内の十箇所ほどを
その日の気分でローテーションするだけですが)
を再開させるのを楽しみに、
今週来週を走り切りましょう!

まちの広報にかかること。

前回の記事にアップした祭りはまだいいが、もっと人を呼びにくい、
でもあの田舎ならでは感はぜひ来てもらいたい、でも来すぎると困る、
そんなイベントなんかが農村には多数ある。

本当にいいものなので、広報に手間をかければ必ず人が集まる。
はずなんだけど、そのゴールが明確になってないので、手間をかけるのに二の足を踏む。
そもそも費用対効果の効果が明らかでなければ本来は広報できない。
もしかしたらそのゴールには広報が不要である可能性も十二分にある。

でも制作プロセスの中で効果の部分を一緒に考えて、
皆さんに少しずつでも効果の部分、
つまり暮らしがどんな風に変わるかを少しでもイメージしてもらえるということは有用。
それもひとつのモノガタリのきっかけである。
町としてのゴールはみんなで決めること。ゆっくりでいいから、まとまってくといいな。

最近はようやくそういう意識が広がり始めていて、
いろんな動きが重なりつつあるからなんだか嬉しい。

そんなふうに、そないたいそうなもんやのうてかまへんから、やってえなという類の仕事を
いかにスピーディーかつハイクオリティーに仕上げるか、というのがしばらくの命題だ。
(例えば前回の記事に載せたチラシは依頼から提案まで2時間余りという、
本来の仕事では出せない(というかしない)スピード感。
車の通行を止めて酒を飲み散らしながら生活空間を闊歩する田舎の祭りは、
外から見ればたとえばちょっとしたドラマなり映画なりを見ているような感じ。
ということでドラマ感がコンセプト。)

そのためには経験に基づくボキャブラリーと確立された思考過程が必要。
だから、いつも鍛練し続けてなきゃ、はまってしまう。
これまで、ゴールの定まらない地域の依頼は進んで引き受けてこなかったが、
まちの広報にかかることに、うだうだ論理を並べ立てる前に修行だと思って手を動かす最近。
地域の依頼だろうとなんだろうと、軸がぶれていなければ、事務所として力があれば、一緒。

あと最近と言えば、事務所にウツボカズラが仲間入りしました。
苔玉を初めてつくったのですが、はまりそう。
歳を重ねるに従って、身の回りのものに手を入れる精神性を眺めているだけでなく、
自らの日々にも宿したいと思うようになってきた。

かわええなぁと、ながめていたら、かっこいい秋の来客。
かまきり

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