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ON A SUNDAY AFTERNOON

日曜の昼下がりと夕方の間ぐらいに、縁側に座って眼下に広がる田園風景を見下ろしながら(うちの家は村の様子が一望できるところにある。)
たとえばある方角に向かう軽トラについてだったり、田んぼの脇に立ち上る白い煙についてだったり、
村で日常的に営まれる風景について他愛もない話をするおじいさんとおばあさんの話をうつろに聞きながら
下の間の畳にごろごろ寝転がって買ってきたばかりの漫画を読む幸せ。
ときおり家を通り抜ける風と虫の声のやさしさに、ここのところ休みなしで動いていたことからくる非日常感が相まってこの上なく気持ちいい。
そうこうしていると近所の犬がいつもの鈴の音を鳴らしながらやってきたらしい。
ダイニングテーブルにあった古くなったパンをあげる。
また漫画を読んでいると父の車のエンジン音とともに弟と妹の声がする。
おじいさんとおばあさんと犬
なんだろうこの感覚。
日本的な造りの民家かつ大家族制度でなければ味わえないこの上なく贅沢な時間。
忙しいときこそこういう穏やかな時間の過ごし方を心のどこかに持っていたい。
最近は田舎でデザイン事務所をやる意味について聞かれることがよくあって、そのときはそのときで客観的な物言いで御託を並べるのだが、
結局のところ一番の理由はこういうところに収束するんだろうなと思う。

そんな日常のひとこま。

地元のおまつり

本日は淡河町ふるさとまつり。まち育てサポーターというよりは地元の若い人という立場で仲間といつものように参加させてもらうことにしました。

軽トラにつけた茅葺きの羽を広げるとあっというまにバーの完成。閉じればちょっと変わった軽トラック。会場の関係に段取りの悪さも手伝って、現場にて設計変更および営業内容変更。某スーパーで買い占めたそうめんと、大量のめんつゆの在庫があるのでまた流しますか。
軽トラBAR
営業中はばたばたで写真が撮れず、閉店後の画像しかありませんが↑軽トラバーの様子。150種以上のメニューを出しました。
これでむさ苦しいおっさんたちが営業していると怪しさ漂いますが、淡河のギャルたちが手伝ってくれたので自然に人が集まってくれました。
自分が用意した椅子に座ってくれて勝手に楽しんでくれているのを見るのが最高に幸せでした。場を作れる人でありたいと強く思いました。

全部片付けも終わって空を見上げてぼんやり寝転がってただ星を見る
特に何を考えるわけでもなく
ああ、腹が減ったと思ったら朝から結局何も食べなかったなぁ、とか
なんか痛むと思ったらいつの間にやら生傷が、とか
痒いなあと思ったら虫刺されが、とか。

そんなことがじんわりと充実感を教えてくれる。

特に茅葺き関係では相良さんなべさん、家族、他関係者各位には本当にご迷惑をおかけしました。店員をしてくれたなお、かおり、みお、のぶ、とみもありがとう。まずはお礼まで。

というわけで残りの片付けはまた明日にして、今日はもうおやすみなさい。瀬戸内国際芸術祭のこともまたレポートします。

REFRESH ROOM

淡河の深山幽谷エリア
神戸市北区淡河町にある深山幽谷スポット、曇ヶ滝(事務所にある淡河町交流ガイド参照)付近にて。
淡河町勝雄の不動山
こちらは不動の滝(交流ガイドには非掲載)へと至る道。垂水のグラフィックデザイン事務所TRUNK DESIGNの素敵なクルーの皆様とご一緒に。

毎日新発見。自然が一番のリフレッシュ。いいリフレッシュができるとうまく力が入るからいいものができる。
情報技術が発達してきたいまだからこそ、一歩出たら自然というリフレッシュルームのある環境で仕事ができることに感謝。
自然の中のガールズポートレート
(Model:U)

単なる歴史の説明が書いてあるのみでは何の面白みもないので、また違った視点からのもっと人にクローズアップした生きた情報を町内外へと発信する誌面を計画中。町内外問わず、こんなのを載せるとおもしろいんじゃないかという情報あればぜひ教えてくださいね。

たとえば「ガールズポートレート+町内おすすめスポット紹介」は入れてやろうと思っております。まちの人がみてくれる+田舎のおっさんが見てくれる(田舎のおっさんはおねえちゃん好き。笑)から。淡河のよいところを紹介しれるガールズ(&ボーイズ)も声かけてください。

その製作過程で私も淡河を再発見していけたらと思っています。

疑問符が消滅する瞬間に立ち会う

先日ここで、所謂大人の事情で本当の目的を見失ってしまっている現代社会においてよく見られる構図について書きましたが、
気付いていながらもただ眺めるだけ。

それが一番いけないことだと自分で思っているのにもかかわらず何もせず、それはそういうものだよと黙殺され続けて、いつの間にやら飲まれるところでした。

士気を高め合える仲間に感謝。
がっつりと突っ込んでいくことに決定。

cottくん
↑20秒で生まれた副産物。
なんとなくアップ。
macを新調。届くのが楽しみ。

生きているということは

鶏をしめるというのでご近所へおよばれ。
首を絞めて羽をむしって内臓えぐって今日もいのちをごちそうさま。
鶏の丸焼き
普段食べている肉がどうやって食卓にのぼるのか、田舎ならではのいのちのたべかたツアーなんていいかもしれない。きっと食べられなくなる人もいるかもしれない。それでも何も思わず食べているよりは、たいへん有意味。

START DRAWINGS

ロットリングインクがうずうずしているようなので
またそろそろはじめようか。
ツリーハウスのスケッチ

TO U

何か重大な局面に面した際にいつも手紙を読み返します。

部屋を整理する折にふと出てきて
その手触りやぬくもりがいつまでも残った紙を手にとり
その当時の記憶を頭の中に躍らせる。

電子メールは10年後残っているかと言われれば疑問だけれど
手紙はある程度積み重なって死ぬまで残っていく。
手間だけれどもだからこそそれなりの動機がなければ書けないもので
このちいさな紙にそのときの想いや情景が新鮮なまま宿り続けていて、
それはちょっとした存在証明証のようなものでもある。
たとえば棺桶の中でたくさんの手紙に埋もれてこの世を去りたいなと思うのです。

20年後、その人の部屋の片隅に埋もれてたらいいなと思って
ある人を思い浮かべながらペンを走らせ
また今日もポストに向かうのです。

流通する紙媒体は大抵が商業的意図のもとに成立していますが、もしそれを除くことができるのならば
それがグラフィックデザインの原点なのだと思います。

紙だからこそ伝わるぬくもりや質感はどうにか生かしてデザインしたい。
そんなことを思いながら数千種類の紙見本を手にぐるぐると思考をめぐらせます。
何をするにおいてもプリミティブな目的だけはしっかり頭に留めておきたいものです。

日本郵政株式会社の宣伝ではありません。
友人がベタな間違い方をしたハンコをおしたラー油にそえて送ってくれたので。
食べるラー油
少し前に世間を騒がせた食べるラー油。
食についての流行には無頓着なほうなのではじめて食べたんですが、
こんなおいしいもんだったのか…。調味料は好きです。

なすびでも送り返そうかと思います。

今日のアート

こんなところにこんなものが
駅でアート
2席あけて仲良く並んで座ってたら
間にやってきたおばちゃんが思わず話しかけてこられました。
アートってそんなコミュニケーションをもたらしうるのがおもしろい。

電車待ちの間しばらく観察していたところ、誰もブロッコリーをのけて自分が座ろうとまではしませんでした。

自分が座りたいけど人さまのものかもしれないという葛藤。

よくみれば彫刻にも見紛うほどの量感と質感で
もはや立派な緑のオブジェと化していました。

摩訶不思議な連鎖で
どこかで自分の意図しない物語が生まれています。
そんな物語の種をたくさんまきたいですね。

どこかの買い物帰りのおばちゃんに感謝

梅雨と図書館

神戸市立中央図書館へ。
某資格試験の勉強をしにいった以来なので約2年ぶり。

そのときは純粋に勉強だけでじっくり本たちとたわむれてなかったからなのか
もっと昔だったのではという印象。

つい安藤忠雄の連戦連敗がサイン入りでないか確認してしまったり
篠山紀信の写真集で市立図書館的に大丈夫な露出度はどこまでかチェックをしてしまったりと
適度に娯楽要素があるので息がつまらず

朝から晩まで缶詰めで勉強する人。
本が集まったときに醸し出す独特のにおい。
静かな空間に響く腰につけたキーケースと共に揺れる鈴の音。
ただの暇つぶしにふらっときてやったぜ感全開の家ばきでロビーにて堂々と新聞を読むおやじ。

皆それだけが目的でないにしても、これだけ人が活字を求めて集まる空間ってなかなかいいもんだ。
図書館を初めに考えた人は最高だ。

なんてどうでもいいようなことを思いながら
特に何も借りるつもりはなかったけど
わざわざカード作って
ここぞとばかりにデザイン素材集を大人借り。

必要なときに棚に置いてあってさっと取り出せなければイラッとしてしまうほうで、
いつも本にしてもCDにしてもほしくなったら即決で買ってしまうたちなのだが
借りようという気になったのは
たまにはみんなで共有する財産を求めてわざわざ1時間近くかけて図書館へ足を運ぶのもいいものだなんて思わせられたから。

結局図書館で見つけてどうしても手元にほしくなった一冊だけはすでにアマゾンでぽちっといってしまいましたが。
カスタマイズしたデスクトップ
気分転換にWinのほうのデスクトップまわりを変えてみました。PCアイコンとゴミ箱アイコンをもう少し大きくする方法が知りたいです。
ではでは、明日も図書館で朝から真面目に勉強するひとたちに負けぬよう、もうひとふんばり。。

sound of silence

いつも音楽を流して仕事をし、車で移動し、休息する。
毎日24時間のうち半分以上の時間を音楽と共に過ごすのだが、
時には音楽を聴かないこともある。

静寂を聞く。

実はそれは静寂ではなくて
実はいろんな音がある。

シャーシャー、シュー、ジージージー、ドドドドド、ゴォー、ヒュー、ガガガガガ、ウォーーーン、ポリポリポリ、カチャ、ギイー、ジュル、シャッ、カサカサカサ、…….

電子機器の音、虫の音、鳥の声、雫の音、雨がいろんなものに当たって出るいろんな音。車の音、風が木の葉っぱをこする音。鉛筆が紙をこする音、頭をかく音、皮膚と皮膚のこすれる音、椅子がきしむ音、書類をめくる音。

普通に生活していれば、本当の無音と出会う機会はそうはない。

我々が普段出会う無は大抵何もないことを意味しているのではない
それを勝手に無であると認識しているだけである

無であると思っていたものの行間を読み取る

そうすればもう治らないと思っていた目の霞みが晴れて
目をいくら凝らして見ようとしても見えなかったものが
不思議とよく見えてくるようになった
暗闇に目が霞む
そうやってジョンケージの4’33″のようなことを思わせる、湿った空気と梅雨のAMBIENT TIME。

染み付いたもの

「ことしもうアライグマ2匹捕まえたでな。ほんまかわいい顔しとんねんけど、農協持って行ったら裏のガス室連れてってレンジでチンやわ。かわいそうに。」
「せやけどもともとおったアライグマからしたら迷惑な話やなあ。もともとそこに住んどったのに人間が開発してなぁ。」
「ほんまや。そんなもん先住んどったもんからしたら迷惑な話やで。」
「そらインディアンといっしょや。」
「普天間と一緒やな。」
「わっはっはー。」
農作業
農村地域の体にしみついた文化コードから生まれる会話って面白いもんです。
自然を守ろうって過剰な意識がなくても自然とそういう哲学が身に染み付いています。
それがその場所に寄り添って生きるってことなんでしょう。

金土日と、楽しくなりそうです。準備準備。

OGO RUINED PORTLAITS

最近個人的にやってみたいこと。
村の各地の「ああ、もう誰にも見向きされないんだろうな」、というほどに廃れた場所にて若者ポートレートシリーズ。モデル募集。交通費支給。メイク、スタイリング、報酬などについては応相談。
蔦と錆の倉庫
よくわからない蛇口
そしてその完成した作品群を村の文化祭に出品しておじさんたちに「この子らわしに紹介してくれへんこ?」とせがまれる。自治会長さんからは「どの子か嫁にもろて子供生ませ。5万円(自治会よりの祝い金)あげるさかい。」と言われる。
それが受けたらおじちゃん、おばちゃん編。
そして神戸美少女図鑑など海側の神戸に殴り込み。デザイン都市は海側の神戸だけに握らせない。

麦

田んぼとドラえもん
ああ、ヴァナキュラー。(称賛)

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