- 2012-10-23 (火) 4:23
- Rocal Design Life -農村デザインの日常-
明後日25日はお隣の三木市吉川町でまちづくり協議会さんの皆様の前で淡河町のこれまでの取り組みとこれからの取り組みについてお話させてもらいにいってきます。
ほんの54年前までこの現在の神戸市北区淡河町と三木市吉川町は同じ美嚢(みのう)郡だったのだ。町や村が合併し、三木市ができて美嚢郡が少しずつ消滅していき、最後に残った吉川町も2005年10月に三木市となり、美嚢郡はついに消滅してしまったのだ。
とはいえ同じ郡であったというだけあって同じ文化圏。生活上の慣習等、たくさんの文化的な共通点がある。文化的連続性がより大きな制度により分断されてしまうのに対してささやかに抗ってみようと思う。
そんなふうにまちづくりのことも多少やるにはやるのですが、基本的には田舎でも世界の先端を見つめながら、朝から晩までデザインのことを考えている所長のやっているデザイン事務所。
もちろんデザインにおいてコミュニケーションは常に意識すべきことなのですが、
この地域のコミュニティだとかはそれほど意識していません。もちろん人との関係性を円滑にするための手法は考えられますが、そういう論理を越えたコミュニティが農村には根付いていて、デザインというものではくくりきれるようなものでもないと感じています。
仕事や学業、結婚などで出て行き、地元の若者たちは減っていると言われるのですが、2、3日前に誘えば集まる若者、これだけいます。
暇なわけじゃなく、遠くにいてもわざわざ帰ってきてくれたり、
他の予定をキャンセルしてくれたり、つながりや信頼関係が強いのです。
というのがこの地域は心配いらないなという変な確信です。
私の世代の1学年が当時で43人。いまどきの中学生なんかは1学年20人程度。
それでもこれだけ集まって、この夏はたくさんのBBQをしました。
いろんな人がやってくるのは。
こいつのせいでもなく、そういうこと。
いや、ずらっと並ぶ酒瓶のせいか。
そういえば昔RPGゲームで酒場で情報をゲットして、モノガタリが進んでくというくだりを思い出した。古来から情報が集まるのはバーなんだな。プリミティブなコミュニケーションの場。BBQができない冬の間に工事をすすめるのだ。
※いつも開けているのはリビングダイニングですので、仕事情報流出等はご安心のほどを。
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