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2010-10
表現をする者ならば
- 2010-10-28 (木)
- Tweets -はてしないたわごと-
最近はアートが社会の中で広く認知され、様々なところでイベントなりが開催されたりしている。それは結構なことだと思うが、それと同時にそれらが軽んじられているようにも思う。何でも表現として認められるようになって、すぐにアーティスト気取りができる。how to本がそろう世の中で、それらを組み合わせることで見た感じ自分のオリジナリティの表現をすることは平易だ。
アートだ音楽だハッピーだ愛だ自由だなどと叫んで始めたアートギャラリーを併設したカフェは度がすぎると少しうさんくさい気がしてどうも近寄りがたい。アミューズメント性以外に何を追求したか見えない屋外展示の作品なども多い。本来、アートは啓蒙思想に近いものであってほしいのだが、ここまでくると、どうも消費物になり下がっているような気がしてしまう。
デジタル時代が起こす質の低下
例えば写真の話が分かりやすい。デジタルになって誰でも気兼ねなくシャッターを押せるようになったもんだから、誰だって写真が表現だと言えばそこですでにアーティストだったりするわけだ。作品と言えるほどのつくりこみなんて到底していないのに作品と呼んでいたり。
(ふらふらしながらシャッターを押してそれを作品だと言ってしまうのは、私の生き方こそ作品だから私の見たものを集めたアルバムを見てくれと言っているようなもので、小学生の自由研究や絵日記との違いを見出しづらい。それが強い表現欲と意思に駆り立てられて、極めて意図的にそうしているのならアートとして成立するとも思うが。要は気持ちの問題である。
生きるためという事務的な動機による表現は、「例えば旅をしながら写真を撮りたい」ではなく「こういう絵がこういうことろで必要とされているからここに旅をするという」動機がまるで逆の発想である。真面目に写真表現自体を追求してそれを生業として暮らすことを考える者でさえ、それほど力をかけている。)
社会構造的に見てアートはとても生産性が低い行為で、それで飯を食おうとするならばそれなりの覚悟と努力と金と理解が必要だ。(旅をしながら写真を撮るなんて悠長な話ではそれこそとても生産性が低い。)アートという分野はそれほどに社会の需要に対して飽和している。
命の炎を燃やせ。
岡本太郎風に言えばそういう言い方になるだろうか。ほんまもんのアーティストは予想以上に魂削って作品を生み出している。居心地の良いところで肯定しあっているようでは、先は見えない。否定も取り入れながら旅をしないと。
もちろん表現の自由はあるんだけれど、それで社会の役割の一部を担おうと思うのなら話は違う。アーティストが増えるのは嬉しいが、名乗るのならばそれなりに腹をくくって作品に魂が乗り移るほどに製作に勤しんでもらいたい。
な〜んて、数日前の茅葺き屋根の下の4人の美術家漫談にて思った。
アートは至高のものだというような言い方になったが、まあ他の仕事だって魂削るのは同じこと。つまり今日の話を要約すると、何にしても一生懸命が心を打つということ。
ふまじめ ときどき くそまじめ。
さあさ、朝から気合い入れてこう。
淡河コスモス祭り
- 2010-10-24 (日)
- Event Report -イベントレポート-
VW
- 2010-10-24 (日)
- Tweets -はてしないたわごと-
茅葺き屋根とふれあう月間ポスター,チラシ
- 2010-10-20 (水)
- cott Works -ポートフォリオ-
B2ポスター
B3中吊りポスター
A3二つ折りチラシ(外面)
A3二つ折りパンフレット(中面)
TITLE: SHAPE “OVER THE MOUNTAIN”
DATE: 2010.9-10
CATEGORY: Graphic Design
SIZE: 515×728mm, 515×364mm, 420×297mm(二つ折り),
CL: 神戸市北区
AD/D/P/CW: Yusuke YASUFUKU D: KENTA SHIBANO
NOTE: 茅葺き屋根の三角形の頭は山々に囲まれた農村のアイコン。ゆるく風になびくけれども可読性を確保した文字は、おおらかに変化を許容し、ふわっとしていながらもしっかり芯のある茅のメタファー。10/23より神戸電鉄駅張り、10/26より中吊り。
事務所移転のお知らせ
- 2010-10-18 (月)
- cott News -コットよりお知らせ-
淡河町まちづくり研究会の意向により、本日より事務所を再度移転しています。その他の連絡先等についてはそのままです。
関係者各位にはご迷惑をおかけしますが、なにとぞご理解のほど、よろしくお願い申し上げます。
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Enjoy the story by Creating On The Tree
cott (コット)
Mail: info☆cott.jp(☆→@)
Tel/Fax: (078)-220-7211
http://www.cott.jp/
営業日時: 平日 9:00-18:00
〒651-1604 神戸市北区淡河町勝雄(※2016年2月再移転に伴い番地は削除しました)
SOCIAL FUNK!
- 2010-10-16 (土)
- Event News -イベントのお知らせ-
後輩がイベントするそうで、応援告知です。LIVE, DJ豪華です。
— 音楽×アート×医療福祉。踊るだけでなく、学べるイベント!
各ジャンルの最前線で活躍するキーパーソンを招いて開催される新型イベント。
DJ・ライブ・VJ・トーク・パネル展示などあらゆる方面からスタイリッシュにアプローチ。
VOL.2も「Know (≠no) more cancer」を掲げて「がん」を知ろう!
■日時:2010年10月31日(日)Open12:00/ Close 21:00
■場所:京都西本願寺 聞法会館 3階 http://monbou.jp/
※会場禁煙
■入場料:前売Adv. 2500yen / 当日Door. 3000yen
※500枚限定(前売り券完売の際、当日券の発行はございません。)
■詳細:
*URL:http://www.ubdobe.jp/
*mixi:http://mixi.jp/view_community.pl?id=807739
*twitter:http://twitter.com/Ubdobe_jp
■お問い合わせ:info@ubdobe.jp
[LIVE]
Nabowa http://www.nabowa.com/
東田トモヒロ http://www.higashidatomohiro.jp/
Saori.K http://www.bigmade-music.com/saori_k/
marc-eco
[DJ]
no.9 (蟲の響/liquid note records) http://www.nano-graph.com/no9/
Kuni Lopez (7Hz) http://www.myspace.com/kunilopez
BIG DADDY (神音)
RISA (神音)
[VJ]
mitchel (nego) http://not—found.com/
[MC]
石川楓子
[TALK]
三木恒治(京都府立医科大学大学院 教授)
上野直人氏(MDアンダーソンがんセンター)
Maiko(モデル・乳がんサバイバー)
柳澤昭浩(NPO法人キャンサーネットジャパン 事務局長)
西山奈緒美(あそか診療所 緩和ケア認定看護師)
[DECO]
大島エレク総業
[FOOD]
抹茶屋本舗(ひとくち京風創作料理)
坂ノ途中(京野菜の販売)
*チケット*
※500枚限定(前売り券完売の際、当日券の発行はございません。)
[プレイガイド]
・ E+:http://bit.ly/9T4BRE
[メール販売]
タイトルに「SOCiAL FUNK!チケット予約」、 本文に「カタカナにてお名前・枚数」を明記の上
「ticket@ubdobe.jp」までお送り下さい。返信メールにてご購入方法をご連絡いたします。
※銀行振込となります。
◆主催:Ubdobe(ウブドベ)
◆協力:NPO法人キャンサーネットジャパン
◆協賛:株式会社アートネイチャー / ネクスティア生命保険株式会社
◆後援:京都市 / 財団法人大日本仏教慈善会財団
[SOCiAl FUNK!コミュニティ] http://mixi.jp/view_community.pl?id=5077368
イベントを主催する代表者が想いを綴ったブログ:http://ameblo.jp/ubdobe/day-20100707.html
農村地域に根を下ろす問題などについてつらつらと。
- 2010-10-15 (金)
- OGOGOGO! -地域活性への道-
私は地元の方によく見た感じ怪しいと思われるのでヒゲそって、髪を切って、もっとシャツとかを着たらとよく言われるが、それでもあえて自分の好きな格好をしている。
都市の情報が入ってきやすくなったために、今の田舎の若者の価値観は多様で、そうはいってもこれぐらいの見てくれは都市に出れば言わば普通である。
昼は仕事をしているので夜集まる。
車だっていまどきの車に乗りたいし、好きなことだって様々。
業種だって様々。仕事時間は太陽とともにというわけにはいかず、夜中まで残業もする必要があるときもある。
それで怪しいだとか文句を言われたところで多様な価値観やワークスタイルの今の時代にはナンセンスな発言である。
とどのつまり、その地域で極めてナチュラルに育った若者が受け入れられない地域かそうでないかは地域を図るバロメーターだと思うからあえて自分の好きな格好なのだ。(もちろん最低限のTPOはわきまえる。)
原因を人に押し付けて、自分に問題があるとは誰も考えていない。
若者が集まるとろくなことはないという価値観のもと、口では若い人を増やすとか言っておきながら、実は拒否していたりしないだろうか。数字では増えてほしいと願っていても、いざ自分の生活のそばに若者がいると別に何も話すことはないし、影でうさんくさく思う人は少なくないように思う。
私的経験論から、若者が出て行く問題の根はそういうところにあると思う。
「昔からこうや」的な発言は必要なときもあれば邪魔なときもある。
村に情報技術が整備されて全国どこからの情報も得ることができるようになっているのにいつまでも昔ながらの価値に基づいて年功序列で足並みを揃えているのでは若者は村を出て行く一方で、村の循環はうまくいかない。
とはいってもたとえば実力主義の時代だから若者に実権を握らせろというほど極端な話でなく、今は昔とは違った足並みの揃え方なんてことを考えるべきでないかと思う。
「いまどきの若者は」「たかが若造がなんぼのもんじゃい」などと印象で言ってしまってはいけない。大事なのは表面的なイメージに関わらず、本質的な部分を見てもらうこと。格好はどうかというよりも村のことを考えて動いている。そこを見てほしい。
やっぱり動こうと思うのは、希望的観測から。
今は知らないだけではなく、知る必要がある。今後の地域のことを考えていくならば、時代に即して情報の風通しをよくすることが必要。ということで、地域で素敵な活動をしている「人」にクローズアップして、ぱっと見たら変わったことをしているけれども思いがあってしているということを理解してもらうため、また都市への情報発信のために情報誌を発行しようと計画している。
田舎で頭を出せばすぐ叩かれる。
情報が独自の伝わり方(ある意味インターネットよりも伝わる速度が早い口コミ)をして影でいろいろ言われたりする。
自分だけの問題だったらいいけど、それが家族のイメージにも繋がったりする。
それが嫌で出て行きたいと思ってしまう若者は少なくないだろう。
だから多くの人は叩かれないようにしようと思う。
それでも何度も頭を出そうと思うのは
田舎に深く根を下ろす問題が本当にどうしようもないことではなく、まちづくり研究会の皆さんとエネルギーを費やして接することを通して時間と少しずつでも変えていける糸口が見えるから。
それはネガティブな側面でもありながら、それほど自分だけで完結しない濃密な関係性は、少なからず安心なコミュニティや豊かな文化等、共同体でひとつの風景をつくっていくために大事なところであると思うから。
- 2010-10-12 (火)
- cott News -コットよりお知らせ-
いくら有名人だとしても今何をしてどこにいるかには特に興味がない。体調がどうとか何のテレビを見ているかなんてどうだっていい。外出時までわざわざインターネットをしたくない。
といって頑に拒否し続けてきたのですが、仕事柄、必要に迫られて今更ながらtwitterに登録。
サイトトップページに貼付けてみた。cottの姿勢やイベント告知などについて発信したいと思います。
まったく推敲されていない情報。よく考えられた情報。
情報の重さに関係なく入ってくるものだから腰が重かったのだが、
要はツールなので使いようなわけで、おもしろみのない情報は解除すればいいだけの話ですね。
もちろん重要でない情報はデザイン事務所cottとしては不要なだけで、プライベートの安福として必要な情報もある。会話の延長のように短く、タイムリーな情報を求められるときもあれば、長文で推敲された情報が求められるときもある。仕事で情報を扱う者として、せめてそれぐらいはうまく使い分けたい。
たとえばアイドルは今日のメイクや犬の散歩についてだったり、日常的なことをかわいく紹介すればよく、哲学的なことを発信することは求められていない。芸能事務所の人たちなんかはきっと大変でしょう。人間のブランディングをしているのだからつぶやきガイドラインとかブログガイドラインとかを用意して時代に即していかないといけない。
使い方を間違えればたちまちぽいっと捨てられてしまう。そこがとても現代的でおそろしいのですが。いよいよ消費社会の核心に近づいてきた気がする。とりあえず、有名デザイナー、DJなど登録してみました。
たくさんのつぶやきを通して社会の構図をあぶり出そう。
人間のエッセンスに迫りたい。
積み重なるクリエーティブ
- 2010-10-07 (木)
- Anecdote about Design -業界の小話-
広告のクリエーティブはクライアントさんの理解と仕事の規模、予算に大きく左右される。
例えばお堅い仕事であればあるほど実務的な文字情報をできるだけ盛り込みたがり、
美的感覚と想定される効果を理由にそれをそぎ落とすべきだと+αの絵を提案したところで
数十年と積み上げている事務所に比べて実績の少ない事務所の提案する画面の力は、文字の安心感にはなかなか敵わなかったりする。
ぱっと見た感じシンプルでソレっぽい画面をつくるのは簡単。
それに伝える力を持たせるのが難しい。
(広告である限り「伝える」が前提になければならないのでそれではそもそも発想が逆であるが。)
ただ、いつも力なさと積み上げてきたものの薄さに落胆しながら
力無いなりにも、少ない文字情報でそれを凌駕した力をしっかりと伝えられる画面づくりに常に挑戦し続けてきて、近頃は少しずつそれに近づいて来られている気もしている。
最先端で活躍する方々のシンプルで強さのあるデザインは
いいものを作ろうと常に思い続けてつくり続けてきたからこそできることだな、と今も広告を作りながら改めて思うのでした。
小さい仕事も大きい仕事も真摯に向き合い積み上げてみましょう。凛とした空気で。
6月のひとこま。
皆様で集まって去年から準備してきたイベントがついに来月です!
田舎の風景
- 2010-10-05 (火)
- cott Photo -コット写真部-
girls for countryside #01そば畑
- 2010-10-04 (月)
- cott Photo -コット写真部-
農村地域の魅力を発信するためのガールズポートレート第一弾。
MODEL: Asami
私が住む集落の営農組合では転作といって、去年は米植えてたところに違う作物を植えて、また米を植えて…というようなことをしています。最近は十割そばを道の駅淡河で販売するようになったので、よくそばを植えるのですが、白い絨毯のようにあたり一面一気に咲いて一気に散って、春で言えば桜のようにこの時期の風景に文字通り花を添えてくれます。
ロケ地は家の前の田んぼ。撮影アシスタントはうちのじいちゃん。モデルさんの表情を引き出してくれました。(世間話をしているだけ)
田舎の魅力を発信してくれるボーイズも募集。ガールズも引き続き募集。モデルさんは田舎の人でなくてもオッケーです。次は農村歌舞伎舞台にしようか、退廃の美しさを発信するruined portlaitにしようか、稲にしようか、ユリにしようか、茅葺きにしようか…。
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