- 2010-10-07 (木) 22:42
- Anecdote about Design -業界の小話-
広告のクリエーティブはクライアントさんの理解と仕事の規模、予算に大きく左右される。
例えばお堅い仕事であればあるほど実務的な文字情報をできるだけ盛り込みたがり、
美的感覚と想定される効果を理由にそれをそぎ落とすべきだと+αの絵を提案したところで
数十年と積み上げている事務所に比べて実績の少ない事務所の提案する画面の力は、文字の安心感にはなかなか敵わなかったりする。
ぱっと見た感じシンプルでソレっぽい画面をつくるのは簡単。
それに伝える力を持たせるのが難しい。
(広告である限り「伝える」が前提になければならないのでそれではそもそも発想が逆であるが。)
ただ、いつも力なさと積み上げてきたものの薄さに落胆しながら
力無いなりにも、少ない文字情報でそれを凌駕した力をしっかりと伝えられる画面づくりに常に挑戦し続けてきて、近頃は少しずつそれに近づいて来られている気もしている。
最先端で活躍する方々のシンプルで強さのあるデザインは
いいものを作ろうと常に思い続けてつくり続けてきたからこそできることだな、と今も広告を作りながら改めて思うのでした。
小さい仕事も大きい仕事も真摯に向き合い積み上げてみましょう。凛とした空気で。
6月のひとこま。
皆様で集まって去年から準備してきたイベントがついに来月です!
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