- 2008-10-22 (水) 22:23
- Way of Working -cottのお仕事-
私はなにかをイメージするとき、何をつくろうとまず媒体から入らない。
つまり、映像をつくろう、絵を書こう、家具をつくろうなどと思わない。
あるひとつの問題の解法に向けて とにかく想像力を巡らし その問題の解法としてもっとも効果的であろうと考えられる道具を使用する
そのアウトプットの媒体としてもっとも効果的な道具を選択する
眠りにつこうとまどろんでいる時、頭の中に、映像が、音が、踊りださないだろうか。
ニンゲンには誰しも想像をめぐらせる自由がある
ソフトウェアが使えないと仕事にならないと思われがちだが、 そんなものは寝る間も惜しんで本気で勉強すればたいしたことはない
ソフトウェアなんていうアウトプットの道具の使い方なんかにしばられてその想像力をアウトプットしないなんてもったいない
向き不向きはあっても、人間は何でもできるし、何にでもなれる
いろんなものに手を出すのは作品のクオリティが下がると思うのが一般的であろうが、本質的な問題は、ソフトウェア(パソコンの使用を前提として言っ てしまっているようだがそうでない)の使い方というところにはない。ソフトウェアを通して何がしたいのか先に見えていれば、ソフトウェアで高度な機能は使 えずとも、それに必要な技術を身につければよいだけの話である。
いろんなものに手を出すのは結果としてであり、いろんなものに手を出したいから出しているのではない。
いろんな媒体でアウトプットしているにもかかわらず今の所ひとりで経営している事務所であるため、おそらく実体がはっきりせず拠り所のないふわふわ とした感覚でcottを捉えられている方も多いのだろう。直接そう言われたことはないが、見る人が見ればそうなのではないか。そのことがどこかでひっか かっていた。
いろんなアウトプットをいまのところほとんど一人で行っているが、いまのところものすごく大きな案件や扱うのが完全に不可能であると判断する理由が なかったからそれを外注するまでもなかっただけの話であるが。
だが今はやっとひとつの大きな仕事が入った。住宅の設計および工事監理である。いや、家を一軒という方がいいだろう。クライアントが今後一生を幸せ に過ごす舞台としての家をつくるという目標に向かって建築以外の方面からも様々な視野を持ってその目標に向かいたいと思う。
今ある表現の道具にしばられず、かたちのないものを含めてつくっていけたらと思う。
私自身もまだまだ未熟であるが、それに近づいていきたい。
この理想論とも感じられる自分勝手な理論でどこまでいけるのか、これからも実験は続く。
勝手な話ではあるが、身をもってこの理論を実現させるのがアフリカでのたれ死んでゆく方々へのせめてもの餞であり、私の死ぬまでの使命だと勝手に 思っている。
別に変にそれほど気負っているわけではないが。
世にあふれる様々な情報を受けて 自ら考え、自ら行動する。
そういう人が増えると嬉しく思う。
ぜひ、そんな人とコラボレーションをしたいものである。

ちょっとおかたい話になりましたが、要するに、太郎さんに言わせるなら命の炎を燃やそうってことです。さ、今夜もがんばります。
ほとんど見向きもされずとも強く、美しい、田舎に咲く一輪の花のように。
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