- 2009-08-01 (土) 1:50
- Self-sufficient Housing -生きられる空間-
姫路の住宅で今話題のストローベイルによるワークショップで壁が作れまいかと考えていると、わが地元淡河に人を集めて竹やストローベイルを使ってコミュニティーセンターなんか作れても面白いだろうなぁなんて妄想が膨らむ。
竹は生育が非常に早く、一日で数十センチ伸びたりもするため、人の手が適度に入らなければほかの山の植物をどんどん侵食していき、森林機能を破壊する。現在では竹を伐採して日常に竹という資源を利用する人が少なくなっているため、全国各地で人の手が入らなくなった竹林による被害が問題となっているのは有名な話だ。
cott事務所のある神戸市北区淡河町は王子動物園のパンダに笹を提供しているぐらいなので竹は余る程にあり、藁は秋にたくさん手に入り、(実際に触ったことがないので質はどうかはわからないが)土もある。竹と藁と土で生態系の一部としてうまく循環する建築が完成する土壌にある淡河町。
ストローベイル+左官+茅葺き(+ツリーハウス)。
機会があればこういったプロジェクトをたくさん行っていければおもしろいなぁと思うのだが。とりあえず試しにうちの事務所のデッキ作りでそういったワークショップを開催してみようかなんて思う。
別にノスタルジカルな情景に浸る必要はない。
ロハスやスローライフ、エコロジカルであることを大々的に推していくでもない。
ゲニウスロキ、地霊を感じて生きること。
(ゲニウスロキについての説明はこちらを参照)
当たり前にやさしくも厳しい自然の循環の中に人間がある。ただそれだけである。
ああでもないこうでもないと、姫路のセルフビルドプロジェクトの検討をしているうちにかなりマニアックな雑誌、月間さかんに行き着く。
一般にはあまり知られていないかもしれないが、編集長にあの『左官礼讃』の著者である小林澄夫さんを迎え、久住章さん、挟土秀平さん、原田進さん、森田一弥さん、遠野未来さんなど、左官業界のホープたち、素材にこだわる建築士の豪華面々をそろえて記事が書かれており非常に興味深い。
版築、ストローベイル、日干しレンガ。
ますます予測不可能な自然に予測不可能な素人が向き合うセルフビルドプロジェクトにはまるのでした。
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