- 2010-07-05 (月) 13:56
- Self-sufficient Housing -生きられる空間-
昨年の淡河そら祭りぶりに触れる苫編み(とまあみ)。
苫編みとは農村地域に古くより伝わる百姓の業。
苫を瓦屋根の上にかぶせることで瓦への日射を防ぎ、屋根面から室内への伝導熱および内壁よりの放射熱を低減させる。瓦の劣化にも効果的。言うなれば草のちょっとしたカーテンウォールのようなもの。
夏涼しいというのは日本家屋にとっては極めて重要で以下のようにも言われている。
「家の作りやうは、夏をむねとすべし。冬は、いかなる所にも住まる。暑き比わろき住居は、堪へ難き事なり。」吉田兼好『徒然草』
えらく単純な文であるが、それが逆に昔の人の経験則のようなものにしっかりと裏付けられているような実感のこもった印象を受けさせる。もちろん鎌倉時代の冷暖房のない家の場合であるが。
さて室内温度はどれくらい下がるだろうか。
たぶん冬はわらを外して肥料にでもしてまた来年もとまとまするのでしょう。
基準法的には瓦屋根に草が乗っているようなもので、いつでも取り外せるから防火上問題なしという解釈でよいのでしょう。
棟には真っ赤なダリアを植えたいそうだが…
しかしながら伝統的な価値を現代に変換していくために楽しみながらでもいろいろ試していくことは大事。
う〜んいい風景だ。
くさかんむり相良邸にて。
くさかんむりの苫が今年度も動き出しました。
↓去年のくさかんむりWORKSのひとつ。画像たっぷりなので苫葺きがイメージしやすいはず。
神戸市埋蔵文化財センターその道の達人に学ぶ体験講座「竪穴住居をつくろう」
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