- 2010-11-11 (木) 21:40
- Anecdote about Design -業界の小話-
デザイナーたちで連れ立って某紙会社の展示会へ。
そして八尾の印刷工場へ。
最近の印刷技術は進んでいるもので、特殊印刷と呼ばれる技術を各社続々と採用されている。
写真を掲載できないのが残念だが、人工的な光で満たされたインキやその他よくわからない薬品のようなものなどが混ざった独特のにおいのする空間。その中に印刷機が電車の一車両ぐらいあるのではないかというほどの列を作ってぞろぞろと並んでいる。まるでターミネーターの世界にやってきたかのよう。
現場を知る。
デザインの分野全般において言えることだが、現場を知らずに本当にいいものをつくることはできない。最近出たmacbook Airだって、あれだけの薄さやかたちを実現できるのは、その中に入るハードの形を効率的に納めるためのデザイン部門と開発現場の執拗なまでのやり取りがあってこその賜物だ。会社経営だって現場を知らなければ部下がついてくるはずはない。複雑な原理の中にあるものほどコンピューターが勝手に動かしているようだが、要は人なのだ。
プロジェクトのミッションは何か。
ただ、印刷物の技法でインパクトを与えることを考えて、いつの間にか真新しい印刷技術を使うこと自体が目的になってしまうといったことはないようにしたい。クリエーティブは人のためにある。
選択肢は幅広く提示できる方が良いが、技術やクオリティばかりにとらわれないこと。ミッションのゴール、つまり(広い意味で)「人」に喜んでもらうことを見据えた上でいろんな選択肢の中から条件に合う最適の解を見つけること。
人が、人のために行うクリエーティブ。そんなことを思い、いいものといい人たちに出会った週始めでした。
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