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2015-04

イベント中止のお知らせ

クトゥンバコンサートチラシ
クトゥンバコンサート詳細
広報の手伝いをさせていただいているネパールの人気アーティストKUTUMBAを迎え、
ネパールの良さを伝えるイベントが大震災のため、中止となります。
(一部会場では中止検討協議中)

地震の規模はM7.8、震源地はネパールの首都カトマンズから北西約50マイル(80km)、震源の深さは約9マイル(15km)(CNN)。
阪神淡路大震災がM7.3、震源の深さが16kmとのことと比べても事の重大さがわかる。
加えて今回は日中での地震であることや、現地では耐震性能の低い建物が多いこと、
地滑りや崖崩れ等が多く物資の輸送ルートが断絶されやすい地理であることなどから、
さらに被害は拡大すると思われる。

イベントチームは支援チームとして体制を変え、動いて行く予定だそう。
THE WALL STREET JOURNAL(Nepal Reels Amid Fears of Aftershocks)
CNN (Nepal quake: Death toll passes 3,200 as nation struggles with devastation)
気軽にTポイント寄付などもできるのがYahoo!ネット募金で、普段yahooIDでログインしている人なら10秒で完了する。他、IFRC(国際赤十字赤新月社連盟)日本赤十字社日本ユニセフ協会などでも募金を受け付けている。

New Office Project 1

cott新事務所計画エスキス
よりよい制作環境を求め、仕事場の増築を計画しはじめた。
今はスケッチを描いたり、模型を作ったり壊したり、
憧れの天窓や薪ストーブのカタログを眺めてみたりしているところ。
とてもちいさな建築ではあるが、こんなふうに家は建つんだ、
と空間をより身近に感じてもらうべく、
例によって、設計も施工もなるべく自分たちの手で行う予定。
仕事の合間を見ながら、なのでヘタすると設計に5年、施工に5年の10年越し…、なんてことにはならないように、ここでプロセス公開していくことをここに宣言。依頼主がいる仕事ではないので、事細かにレポートできるよい機会のはず。

Foie gras in a Donburi

先日、地域の道の駅の店頭に飾る大きな幕を制作させていただきました。
その際には職人や工場によってムラがあるので、それらをしっかり監理し、
良い状態にして、お客様に届けています。
もちろんそれは当たり前のことですが、
大事なのはその際に良い状態での使われ方を伝えることです。
フォワグラがどんぶりの器で出て来たらどうでしょう。
料理も盛り付け次第で食欲が変わるのと同じように、
どんなに良いものも、使われ方が悪いと悪く見えてしまったりするものです。

たとえば職人さんから染めあがってきた生地がシワだらけのこともあるので、
受け取った生地のシワをのばし、竹を切り、加工し、おもりを制作し、現地で取り付けて、完成です。
(竹は、耐久性や加工性に優れた日本に昔からある真竹を、水を吸わなくなる秋や冬に切って、乾燥させ、油を抜き、日光に晒して耐久性を持たせます。自然界にあるマテリアルに近い場所にあることもcottの大事にしているところです。)
店頭幕にアイロン掛け
竹切り
竹の油抜き
振動ドリルで束石に穴あけ
店頭幕を設置
取り付けるとひと安心してしまいますが、そこからが大事。
現地を通りがけに見ながら、不便はないか、うまく使われているか、チェックします。
目に届く範囲の仕事の大きなメリットです。

たまに、ビジュアル作成のみの依頼もあり、もちろん喜んでお受けしていますが、
素材の選定や製造現場とのやりとり、品質管理、などもありますので、
納品までおねがい頂いた方が、お互い安心です。

また、店頭幕は店の顔。顔が劣化していると与える印象はあまりよくないので、店頭幕は素材にこだわって損はないと思います。うちでは紫外線による劣化に強い、顔料染め両面染め抜き(手染め)をオススメさせていただくことが多いです。

Vitamin C

インターネットでどこからか流れてくる真偽も定かでない情報に踊らされながら、結局その情報は正しかったのかも判断する暇を与えられず次々と情報が流れて来る日常。気付けばついつい流れの早さに身を任せていて、良い歳のとり方をできているのだろうかとふと我に還る。情報はたくさん流れてくるのだが、流れて来る断片的な根拠のない情報を理解しないまま使い、結局また迷わされて近道をするつもりが遠回りになっていたり、「誤ったイメージ」を広げてしまうのが常である。
たとえば、コエンザイムキューテンだったり、メタボリックシンドロームなど、研究者の専門用語だったはずのものが、いつの間にか広がっているが、それらを正しく理解している人は普通はおらず、そこから派生する知識は生まれにくい。また、「誤ったイメージ」とは、例えばビタミンCという言葉で説明するなら、それらは実は無色透明で味もせず、 ビタミンCがたっぷり入っている気分にさせるために色や味を付けているらしいのだが、それを知っている人もごくわずかだろう。ビタミンCは柑橘類に含まれていることが多いから、人間が勝手に酸っぱいという事実と異なるイメージを持ち、それを人工的に生成するときに酸味のあるフレーバーを加えたらしい。(ただ、それも必要なこともある。世の中には思いやりの嘘も必要なときがあるだろう。)

なぜ唐突にそんな話をするのかと言うと、言いたかったのは結局デザインの話で、デザインは乱暴に「いい」と言ってしまって周囲を巻き込んでいいくるめてしまうこともできる。極端な話、ただの石ころを10万円で買わせる詐欺まがいのことだって、やり方によってはできなくはない。ただ、どんなものも「いい」と言ってしまえる立場で仕事をしている者として、曖昧な情報にはなるべく根拠を求め、嘘偽りなく、本当に良いものを、相手にわかりやすく伝わるよう、より円滑なコミュニケーションを生むデザインは常に考えていたいと思っている、という話。そもそもビタミンCを売り出す商品には引き続き酸っぱいイメージをもたせるべきかどうかという前提から、考えてみたいのだ。

なお、情報を正しく流すという当たり前の姿勢はある意味、商売の理由がどうしても大きくなってしまう都市よりも、農村である方が貫きやすい。それも、cottが農村である理由のひとつである。

淡河城跡誘導サイン
さて、情報を正しく流すと言えば、誘導サイン。
平面デザインはシンプルに、正しく、わかりやすく。

菜の花の黄色と反対の色相の青で、よく目立っている。
もちろんただ目立てばよいという訳ではないが、
設置場所周辺の色彩を調べ、誘導サインに持たせるべき最適な色を決定。
景色が茶色の冬よりも、春や夏の方がよく目立つのもポイント。
支柱はステンレス素地、ヘアライン加工仕上げで環境をうっすら反射させる。

昨今の農村のブルーと言えば、農作業でもお花見でも大活躍のブルーシート。
そこは、ブラウンシートなどになってくれないだろうか、という意見もこっそり込めて、青。

Paper Sample

紙見本棚
デジタルデバイスの時代とはいえ、グラフィックデザインは「紙」に落とし込むことがまだまだ多いです。その際にはこの棚に並ぶ数千種の紙の中から目的を達成するのに最適な紙を選びます。紙好きにはきっとたまらない時間でしょう。

さて、今日はそんな紙の打ち合わせ。今日も新しい見本を持って来て下さったのですが、棚がもういっぱいいっぱいで、若干見苦しい状態となっています。この紙見本、収まらない見本が横向きに並んでいるのは棚を増やせばすむ話なのですが、メーカーごとに高さや奥行きが大きく異なるので、棚にまとめておさめたとき、どうしても飛び出してしまったり。奥行きのある見本帳を基準にした棚を作って、入れる見本の奥行きに応じて棚に桟を打てば良いのでしょうが、どんどん増えるのでずぼらな私には難しく。。同業の皆さんはどうしているのだろう。使いやすくて見た目も良い、そんな方法あれば是非教えて下さい。

さて、紙屋さん、印刷屋さん、看板屋さん、他、いつも山奥まで、お越し頂きありがとうございます。三木、三田、神戸市北区の北の方は、ゴルフをされる方には案外ポピュラーな場所のようで、案外近かったと言っていただけるのが幸いです。よくよく考えてみると、大阪の会社出た瞬間からの時間を計れば1時間、三ノ宮の会社出た瞬間から30分だから、駅まで歩いて、電車を待って、また歩くかタクシーで、と比較して考えても、案外近いですよねという半分開き直りのような論理が私の文句のようになっています。山側の立場からすると実際に便利だという感覚ですが、町からストレスなく行き来してもらおうとなると、車がどうしても必須で、スミマセン。最寄り駅から歩いて来ようとした某携帯電話の飛び込み営業マンが駅から歩く道中で断念して帰られたこともありました。
3月はcott7年の歴史の中で、初めて一度も記事が更新できなかった月になってしまいましたので、汚名返上にと早速なんでもない記事をあげてみました。本年度はもっとWEBでお仕事ぶりを公開をしていければと思っています。

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