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2012-02
社会性を笠に着るでなく
- 2012-02-23 (木)
- Way of Working -cottのお仕事-
近頃は「地域」や「デザイン」というキーワードが流布している。当事務所も農村礼讃の姿勢からその系に思われがちかもしれないが、「地域」だったり「コミュニティ」、「環境」、「震災」などの所謂「ソーシャル」なキーワードでデザインをぼかすつもりはない。ソーシャルに対することは当然ながら大切で、デザインにおいて最も考えられるべき問題のひとつ。ただ一方で、最もらしいキーワードを楯にするでなく、おもしろいものはおもしろい、そうでないものはそうでない、というフィールドでも勝負したい。デザイナーという職能として向かい合うべき所はしっかり向き合い、業界の質の向上に寄与したいということ。ローカルがゆえにデザインにおける幅広い領域をカバーせざるを得ない分、少し足をひっぱっているところもあるかもしれないが、ひとつひとつ、丁寧にデザインに向き合い続けること。地域でデザインを発信していくことが「逃げ」ではなく、「攻め」という姿勢と捉えてもらえるためにも、日々「いいもの」に関わり、淡々といい仕事をすること。これからの時代、地方に時代が有意味にシフトしていくためには、それがネットワーク技術の恩恵を受けて地方でデザインに携わる者の務めであるべき。今日はそれをあえて書いたが、本当はモノで語らないと。まだまだ精進。
収入をほとんどデザインの道具につぎこんで、やれることが広がって、スタッフが入って、古民家事務所になって、人がたくさん尋ねてくれるようになって、言葉にしたらあっという間だけれど、ふと思い返せばとても感慨深い。
ここからが本当のスタート。
そういうわけで、質の高い仕事をキープし続けることを誓い、cottもいざ5年目へ。
yasufuku
追記
5年目の最初の仕事はこれでした。中学校に張られる横断幕。光栄。(ただし、画像はボツ案。。)
新メンバーのカンザワ氏も頑張ってくれています。
ローカルの仕事は、想像力をふくらませる語り口で。
あと、お知らせです。
現在、事務スペースは完成しているのですが、休日に暇をみてコミュニティスペースの工事をしています。
いつも懇意にさせていただいている皆様には簡単にご案内させていだだきましたが、
コミュニティスペース完成次第、正式にオープンのご案内をさせていただきますのでしばらくオマチ下さい。
また、以前の住所宛でも郵便物は届きますのでご安心を。電話等はそのままです。
古民家改修計画1
- 2012-02-23 (木)
- Self-sufficient Housing -生きられる空間-
さてさて、蟻が食って駄目になった材を取り払っていくと、結局床をひっぺがしきることに。
床下はめくってみないとわからないものです。正直ここまで状態が悪いとは…。
少しだけの補修のつもりだったのですが、なかなか大規模になりそう。
ということでせっかくなのでこれまで実現したかったことを落とし込みつつ夢を広げ、本格的に計画を練ることに。
残せる材、取り払える材の見当をつけつつ、
図面と模型づくりを進めていきます。
クライアントが自分たちの建築ほど楽しい仕事はない。
ついつい明け方まで作業してしまいます。
(というか朝昼は依頼を淡々とこなしているのでcottのコトはどうしても夜作業になってしまう)
自身が過ごす空間を考えるということは夢を具現化して行く作業。
そこの空間で誰がどんなふうに動いて、自分自身はどこにいてどんなふうに過ごしているのか。
建築士でなくても、空間を夢想する自由はできる限り譲りたくないもの。
今回は自分自身だけがクライアントというわけでなく、いろんな方が関わる物件というのもあり、
自分の独断でプロジェクトを進めるわけにはいかないので、
ひとまず模型ができ次第、夢を共有する仲間たちを募っていきます。
集まってくれるかがどうかが腕の見せどころ。夢を見せられるかどうか。
yasufuku
一升枡をめぐるモノガタリ
- 2012-02-13 (月)
- Rocal Design Life -農村デザインの日常-
先日、部落の中で「あの家に大工さんが入るらしい」と噂が回っていて、
「枡の底が抜けてもたんや〜」と笑顔の素敵な奥様がやってきてくれました。
一升枡は家庭で最も身近に使われ続ける木製品。
木でできていながら、つるつるした手触りで角は丸くなっている。
何世代もまいにち米を母の手で家族のために量り続けられてきたのだろう。
まさに生きた文化財と形容するにふさわしい様を呈している。
歴史ある升を直すのはかなりのプレッシャー。
ちょうど腰に据えていた金槌で文化財を修復するかのように慎重に直しました。
何年も愛してきたもので万人に使いやすいものではないけれど、
「私には結局はそれが使いやすい。」
農村にあるその感覚はきっと大切で、
cottも愛されるものに関わっていきたいものだと再認識。
その意味で農村地域の仕事をするときはとてもやりがいがある。
写真一枚持ってったら家宝のように扱ってくれますからね。
いやはや、まさに便利なおっさん。
大工でもなんでもいいのですが、枡を直しつつ「大工さんみたいなもんやけど、大工さんでない」と一応伝えておきました。
事務所を古民家に移してからは、なんだか漫画のようなまいにちに思わず嬉しくなります。
愛あるものに関われて嬉しい。
ヴァナキュラーなものやひとは基本的に黙っている。が、そこに寄り添ってみるといろんなことばを話してくれる。これからも耳を澄ましてそれを聞き取る。
よく遊びに来てくれた近所の犬の訃報を聞いて、とても悲しい。
世界の片隅の出来事ながら、大切にできるまいにちを暮らす。
きっとそういうこと。
立ち寄ってくださる皆様に感謝しつつ、
今日もモノガタリを楽しみます。
さてさて、5年目に向けて気合いも入れ直しつつ、スタッフも増員でますますがんばりますよ〜。
土日でのんびり工事中。手始めに、床をぶちぬいて蟻が食って駄目になった材を取り払いました。また覗いてみてください。
何世代も受け継がれて来たこの古民家にまたモノガタリを上書きしていきたいと思います。
yasufuku
今日の博士
- 2012-02-08 (水)
- Guest Talk -ゲストブログ-
『はじめまして!』
cottにグラフィックデザイナー研修生として仲間入りしました(:
カンザワです☆
時折、名言をはく博士(安福)を流しつつ、cottのデザインを叩き込まれています(笑
えーと。。。
プロフィールを書いてみそ。と言われたんですが…
んーーー
好きな食べ物は、梅干し
嫌いな食べ物は、酒粕とピータンとパクチー
後、後….
博士が前でいきなり爪を切り出し、BGMもドラゴンボールの歌で二重で気になってかけません(はは
なので、是非cottまでお気軽に来ちゃって下さい(笑
その時に色々話しましょう!
自分の得意なところを伸ばしつつ、ひとまず当面の目標は
『博士を越える。』
です。
日々頑張りますので、どうぞ宜しくお願いします☆
淡河帖
- 2012-02-01 (水)
- cott News -コットよりお知らせ-
東京ミッドタウン・デザインハブ 特別展
「my home town わたしのマチオモイ帖」で『淡河帖』が展示されます。
会 期:2月10日(金)〜2月26日(日)11: 00〜19: 00
会期中無休・入場無料
会 場:東京ミッドタウン・デザインハブ
(東京都港区赤坂9- 7- 1 ミッドタウン・タワー5F)
↑会場でご覧頂く方もいるかと思いますので画像はあえてぼかしています。全64ページ。
全国各地や海外からも出品され、約340組(!?)も展示されるそうですので、展覧会としても見応えありかと思います。お近くの方はぜひ。
詳しくは以下リンクにて
開催概要 (TOKYO MIDTOWN DESIGN HUB)
関連イベント (TOKYO MIDTOWN DESIGN HUB)
主催団体公式サイト (メビック扇町)
公式サイト
2/26のクロージングに行けるよう、調整中。
また書きます。
yasufuku
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