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東京

10日程度の出張を終え、東京からかえってまいりました。

お仕事もしつつ、三宅一生の展示や、森山大道の写真展にいったり、原宿にあるツリーハウスのカフェにいったり、いろんな方と再会したりで楽しかった です。

今回の出張の主目的である展示の方はなんとか無事に終えることができました。もともと賞を取るよりも少しでも多くの人にそれぞれが何かを感じて頂く ために写真と映像と実際にみんなが書いてくれた感想と写真とかるくまとめた本でプレゼンテーションしたので賞とは無縁でしたが、ツリーハウスのいままでの 物語、空気は伝わったようなのでよかったです。みんなに納得していただくより、みんなの心の片隅に何となく残っているものをと思ってつくったので。おかげ さまで来客票ランキングで「行ってみたい建築ランキング 第3位」いただきました。たくさんの方に事務所のビラを取っていただき、お話することができまし た。ご来場いただいたみなさま、出品者のみなさま、レモン画翠や明治大学のスタッフのみなさま、どうもありがとうございました。これからも何かのご縁があ ることを願って。

展示風景

しかし東京はアジアの狂気でした。どうにも肌にあいません。ひとりひとりは良い方だとはわかっているのですが、どうにも人が多すぎる。電車乗るとき に思いやりもくそもありません。皆それぞれの生活があるのですから。予測不可能であるにも関わらず、予測可能な世界をつくりだそうとする人間は、予測不可 能な自然であり、予測不可能な出来事に身を委ねて自然と寄り添いながら生きて行くべきではないのか。

電車の車両を見回せば皆うつむいて携帯電話に向かう。今,目の前にある風景の意味は何なのだろうか。現実が薄れゆく。機械と人間の差を埋めようとす るが、されどもその差は埋まらない。何故、人間と同じように機能する機械を発明しようとするのだろうか。何故、自らの手で自らが存在する意義を捨て去ろう とするのか。今日も人々がごったがえす日常がスクリーンに投影される映像のように薄くなってゆく。

不完全きわまりない世界だから、いろんなことが起こっておもしろいのに。

何故そこまで完全を求めるか。そんなに笑うのが、泣くのがおもしろくないか。金がなくて生きてく術を知らないか。

「眠い国 日本、だけど眠れない国 日本」

電車のドアが開くたびに、そこに広がるのは人が生きる世界だと切に願う。

人間は楽を求める。それはいたって自然なことであり万物の原理でもある。人は自然に還ろうとしているのに機械に向かっているというパラドックスの図 式。マイナスのエントロピー、プラスのエントロピー、全部たしてゼロ。ゼロが何故動き始めたのは不明だ。私たちが何故生きているのか不明であるのと同じよ うに。誰もその絶対的な答えを知らないが、それぞれが別の答えを持っている。だからこそこの世界は美しいと思う。答えがないからおもしろい。答えがないか ら美しい。ありのまんまの君でいい。ありのまんまだから美しい。

東京を肌で感じて、cottは地方の文化発信基地としてのんびりとやっていきたいと再確認。

「眠い日本。眠れない日本。」

「おもしろい日本。素敵な日本。本当の意味で幸せな日本。」に。

それに少しでも寄与するためにもこれ以上は眠ってられない。

そう思えるのはやっぱり日本と日本に住む人たちが大好きだから

デザイナーとして、「コト」を含めて「モノ」をつくりたい。

では、また4日程度出張に行ってまいります!

金曜日まで大阪の南部にいます。土曜日は滋賀の石山でイベントのVJしています。

日曜日には戻ってきます。

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