スプレーガンを使って吹き付け塗装をした。準備するものは、塗料一式とスプレーガンとコンプレッサー。
スプレーガンは塗料をスプレーで吹くもので、刷毛よりもむらなく均一に塗装をしやすい。ガンカップに塗料を入れ、上から吹き付ける範囲、塗料の量、空気の量を調整するツマミを回して適当に設定したら15〜20cmほど離して一定速度で平行に吹いていく。
コンプレッサーは空気を圧縮する機械で、圧縮された空気を送っていくことで様々な作業をすることができる。先端に取り付ける器具や組み合わせる機械を取り替えることで、タイヤの空気入れや掃除はもちろんのこと、釘打ち、ボルトの締め付け、米袋の持ち上げ、米粒の選別などにも使える。
今回は防水性が求められる洗面台ということで、食器等によく使われるウレタン塗装を行った。下地としてハケで木固め剤で乾燥した木が変形して割れないように固め、目止め剤で木の細かな隙間を埋める。その後、800番の耐水ペーパーでむらになったところをやすりがけし、いよいよウレタン塗料の吹き付け。
塗装の手順は塗料によるのでこの限りではないが、基本的に塗料メーカーのウェブサイトなどに説明書があり、その通りに塗料はきちんと調合し、手順どおりに塗っていけば良い。今回の洗面台で木固め剤、目止め剤、中塗り3回、上塗りと、計6層分の塗装を行った。溶剤用手袋と防毒マスクもできれば用意する方が良いだろう。
丸太は彫刻のように、塊と捉えればどんな形にだってなれる。
なお、今回はTip35: 板を挽く、Tip17: 給水管を通す、Tip11: 排水管を通す、で使った業の組み合わせで近所に生えていた木が洗面台になった。そこらに生えている木をクリエイティブに使いたい欲がずっとあってそれをようやく昇華できた。洗面台には洗面器があって、カウンターがあって、というパーツごとの考えが普通だが、どちらも木で作れるのであればそもそも水を受け止めるためにはへこんだところがあれば良いという形状に対するピュアな思考になる。フィールドをホームセンターからそこの山に広げることで、よりクリエイティブになろう。