カッティングシートは車や看板など、いろんなところで使われている粘着シートで、言わばシールみたいなもの。それを文字や絵の形などにくり抜き、貼り付けることで、シールが貼れる場所でロゴや文字などを表示できる。道路標識やお店のガラス面、車のボディなどによく使われている。不要になったらはがすのも簡単なので、イベント時などにも有用だ。
シートは手作業で切り抜くこともできるが、機械だと短時間で細かく綺麗に仕上がるため、仕事で使うなら、ほぼ100%デザインソフトを使うことになる。原寸サイズでデザインを作成し、全ての線をアウトライン化する。線がある位置は全部カットされるので複数の面が重なる図形は統合することを忘れずに。
カッティングプロッターにカッティングシートをセットし、マシンに作成したデータを送る。カッティングプロッターはカッターがデータの通り動いて切り抜いてくれるマシンだ。ただのシートを切るだけの機械とあなどってはいけない。もちろん自由な形のステッカーだって切り抜くこともできるし、アイロンプリントシートを使うとTシャツに。ロール紙だと長い文字列も表現でき、平面で構想していたものを現実に立ち上げてくれる、有能な機械だ。
切り抜いたら不要な部分をめくっていく。一気に剥がそうとすると剥がれて欲しくないところが剥がれたり、それに気を取られていると剥がしているシートの粘着部分を剥がしたくない部分にひっつけてしまったりするので、剥がした部分をある程度剥がしたら剥がしたところをカッターで切り離すなどして少しずつ剥がしていくのがコツだ。図形に囲まれた中の部分を剥がすのも忘れずに。
めくり終わると、上から弱粘着シートに貼り付け、転写する。位置を仮に合わせたらそれをその位置に置いたまま少しはがして貼り付けてさっと押さえる。絵柄部分の気泡を抜くように中から外へとスクレーパーを押さえ、気泡が抜けたらまた少し剥がして、と繰り返す。貼り終わってきちんと気泡が抜けたら今度は弱粘着シートを剥がしていく。カッティングシートはツルッとした面にしか基本貼れないのだが、今回は無理矢理ざらっとした面に貼り付けた。弱粘着シートと一緒にカッティングシートも剥がれてくるときは、弱粘着シートを反対側に折り曲げるくらい角度を付けて剥がしていくとうまく剥がれやすい。
ロゴ入りポストが完成。