Tip40: 錠前を取り付ける

玄関の木製建具を外から鍵をかけられるようにするために、錠前を取り付けた。現場で拾って来て取り付けた戸に内鍵は付けていて、内側から鍵を締めてから他の戸から出入りして施錠していたのだが、いよいよその戸を取り壊してしまったら施錠ができないので早く錠前を取り付けないといけない。ちなみに錠前とは鍵のことかと思うが、扉に付いているのが「錠」で、持ち歩くものが「鍵」、合わせて「錠前」という。だから正確には「鍵を閉める」のではなく、「鍵を差し込んで錠を締める」と言うのが正解だ。

鍵前は様々なパーツに分かれている。鍵、錠前、鍵を差し込む丸いパーツがシリンダーだ。

まずは戸を彫り込んで、パーツを埋め込む穴をつくる。穴は「Tip12: 木を接ぐ」で散々ほぞ穴を空けたのでお手の物。彫り込む位置はどこでも良いのだが、戸には以前簡易の鍵が取り付けてあったらしき位置に穴が開いていて、購入した錠前はその穴がちょうど塞げそうな設計だったため、その位置に合わせることに。

彫り込めたら穴に合わせてシリンダーを差し込んで1/8程度回し、ピンを刺して固定する。室内側の手で回せるシリンダーは手で回せる親指(=サム)人差し指でつまんで回す(=ターン)ことからサムターンと呼ぶ。扉の左右が異なっても逆に組み立てれば良い。

このように設置はそれほど難しくはないのだが、様々な種類、価格帯の錠前があり、適したものを選ぶ方が難しいかもしれない。実際、取り付けに適した扉の厚みに合わないものを買ってしまって無駄な出費をしてしまった。

ただ、ガラスのある建物全般はこれだけでは悪意のある防犯には対応できないので、金目のものや個人情報を保管する場合はセキュリティーシステムや防犯カメラなども検討するのが良い。

ひょんなご縁から理想的な環境の古民家に出会ったデザイナーが、その日々の中で身につけた業を、日々の暮らしとともにアーカイブして行くウェブサイト。100の業が溜まったら、cotocotoというタイトルで誌面化予定。

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