Tip44: ユンボを操作する

田んぼの修繕のための土をダンプに積み込んで運ぶのにユンボを使った。ユンボは一般人が最も見るであろう建設用重機だ。ユンボと広く呼ばれているが、それは実は商品名で、建築士の教科書などではバックホウと書かれている。「サランラップ」や「バンドエイド」などと同じような話らしい。

大量の土を掘るのはもちろん、土を掘る以外にも「吊る」ことができたり、爪のような先端に付け替えることで「つかむ」ことができ、重いものを移動させることができる。

仕事で使うには講習に行って免許を取得する必要があるようだが、私有地では免許は不要。土をすくう時に地面と水平にバケットを動かすとか、土を降ろす時はバケットを回転させながらアームを下げるとかで左右のレバーを同時に操作することも必要だが、クラッチがないのでレバーの操作に慣れさえすれば子どもでも操縦できる。田舎の一般家庭に1台はさすがにないが、うちの近隣の様子を見てみると、だいたい10戸に1戸ほどが持っていると思う。土を良く触る田舎暮らしには思った以上に役立つ。

以前、Tip20: 転がすでレーザープリンタを運搬した時のように重力を考えなくても何でも力技でできてしまうので、個人的には反則技のように思っているが、1日かかる土木作業を30分でしてしまうテクノロジーは現代社会に暮らすならどうやっても必要なのだ。田舎で現代の農業に関わる暮らしをしていると、他にもトラクターやフォークリフト、ダンプ、運搬車などたくさんの機械を運転する機会もあるので、いろんな機械に親しんでおくという意味でもユンボぐらい運転できても良いかもしれない。

ひょんなご縁から理想的な環境の古民家に出会ったデザイナーが、その日々の中で身につけた業を、日々の暮らしとともにアーカイブして行くウェブサイト。100の業が溜まったら、cotocotoというタイトルで誌面化予定。

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