About

I am Yusuke Yasufuku from Kobe, Japan. I work at my home town as a graphic designer since Mar 2008. I launched this website on Mar 2017 for collecting designs from all over the world. I will upload one design a day from the point of view as the visitor from Japan while I am traveling abroad.

“tocotoco” is a paper media of cott and “tocotoco” is an onomatopoeic word in Japanese which means the sound when you walk at your own pace. “tocotocoWEB” is not a website for “tocotoco”. It is like a scrap of “tocotoco.” You can sort these unedited contents of “tocotoco” by categories.

I started my business to help people in my hometown that is in a rural area in the northern part of Kobe, though you might imagine a city with beef. Design exist in wherever people live and I felt charm in the form that exists only in rural place. It has not been more than ten years, I have undertaken as much work as possible in my hometown, such as architecture, town planning, graphic designing, web designing, photography, etc., crossing the field of jobs. When I completed my job and got money, I spent most of them to buy computers, a lot of books and go to the exhibition for my next jobs. I spent 9 years like the straw millionaire. It has been worthwhile to continue trying various kinds of jobs. Recently, everyone recognize me as a graphic designer and I get regular graphic works from various clients.

While the income for my jobs in my rural place become higher, I feel a sense of inferiority as a designer because I just have information about design from books or websites not from my own eyes. Advanced information technology have made it possible to obtain information easily without having to face people or things, but there are many things that you do not know unless you visit the local place. Especially, if you visit various parts of the world and know various values, you will be moved and be made aware that we live with much common sense. Is it good for me to stay rural place without looking at the real thing with my own eyes? No, globalization is expanding. That’s why I decided to try to do my daily work by a nomadic style and visit various places as much as possible. I hope I could think about rooting on the earth through flowing like the wind and prepare for the 10th anniversary of cott on Mar 2018 in order to provide better value as cott.

In addition, the interpretation about design on this website will be broadly spread because I had worked as an architect, a town planner and a graphic designer. Therefore, we may not be able to provide contents that meet the expectations of those who are imagining European art museum. I want to think about questions like “what shape is suit for”, “what can I do as a designer”, “what is beauty”, “what is human” through the observation of unique shapes. I hope you enjoy tocotocoWEB with ease and look for some piece of designs for you.

March 3, 2017
Yusuke Yasufuku

「tocotoco(トコトコ)」とは、cottが不定期で制作する紙媒体のメディアで、海外で見つけたデザインを独自の切り口で編集していく。トコトコという音はマイペースに歩くときの擬音でもある。世界各地をマイペースに歩きながら発見したデザインの片鱗を収集し、編集し、紙面にしていく。この「tocotoco WEB」は、「tocotoco」を誌面にしていく過程の中、未編集のものをある程度整理して見られるよう2017年3月から運用を開始した。

私は神戸市北部にある農村地域でcottというデザイン事務所を主宰するグラフィックデザイナーだ。農村地域のその場所にしかない形に魅力を感じ、故郷で人の役に立ちたいと、2008年3月に事務所を立ち上げた。それからまだ10年にも満たないが、建築、まちづくり、グラフィックデザイン、ウェブデザイン、写真など、地域の方から求められた仕事は極力引き受け、分野を横断して何事にも一球入魂で取り組んできた。いただいた仕事の報酬で機材を揃え、本を買い、展覧会に足を運び、そのほとんどを次の仕事のためにつぎ込む、言わば、わらしべ長者のような9年だった。そうやって地域で求められるさまざまな仕事に挑戦を続ける中で、いつの間にか仕事の分野は収束し、近頃はグラフィックをメインとするデザイン事務所として認知され、さまざまなクライアントから定期的に仕事をもらうようになってきた。

ただ、ローカルな場所でのデザインを生業とした生活が落ち着いてくる一方で、デザインに関する多くの情報を本やウェブサイトで仕入れるのみで、直接見て回れていないことに対してデザイナーとして、劣等感のような、嫌悪感のような気持ちを感じるようになった。情報技術の進歩により、人やものと向かい合わなくとも、簡単に情報を得られるようになったが、実際に足を運んでその土地の人と触れ合わなければ分からないものは多い。特に、世界の各地に足を運び、さまざまな価値に触れると自身の感情が動かされるし、日々どれほど多くの常識の中で暮らしているのかを痛感させられる。新しい価値を生み出す職能に携るものとして、ローカルに執着するあまり、本物をこの目で見ることを怠り、既存の価値を知らないままでいるのは、たくさんの人、もの、情報が往来する今の時代に好ましくないのではないか。そういうわけで、日々の仕事をノマドスタイルでこなしながら、仕事の都合上で可能な限りさまざまな場所に直接足を運び、本物に触れようと思い立った。風のように流れることを通して、大地に根ざすことについて、さらに深く考えられたらと思う。そして、cottとしてさらに良い価値を提供できるよう、良いものをたくさん見て、2018年の独立10周年に備えたい。

なお、建築やまちづくりなどにも携ってきた経験から、このサイトにおけるデザインに対する解釈は広義に渡ることになる。そのため、欧州の美術館巡り等を想像されている方の期待に添えるコンテンツは提供できないかもしれない。例えば織物や刺繍からその土地から生まれる独自の形を探してみたり、あるいは普通の家の意匠はなぜそうなったのか考えてみたり、「そのものらしい形とは何か」、「デザインという職能にできることは何か」、ひいては「美とは何か」、「人間とは何か」ということまでもを考えながら、日本国外にいる間、訪問者の視点で1日1デザインを気楽にアップしていくつもりだ。 カテゴリごとにソートできるようにしているので、ぼんやり眺めながらデザインのカケラを探して頂くも良し。一緒に旅している気持ちを味わって頂くも良し。気軽に楽しんで頂ければ幸いである。

2017年3月3日
安福友祐

(2019年3月追記)なお、コンテンツがしばらく更新されていない間は故郷である神戸市の農村地帯の山の麓にある一軒家を改装した事務所でひとつの場所に根ざして働き、暮らしている。そこで身につけた業をtocotocoというグローバルマガジンに対して、cotocotoというローカルマガジンに編集していくので、tocotoco WEBのコンテンツがしばらく更新されない間はcotocoto WEBを参照していただきたい。