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古きを今に。

古民家改修週間の作業具合はこんなかんじ。

古民家改修中
アンカー挿入
耐力上支障のない壁を抜いて既存のコンクリート地盤にアンカーを挿入しました。

丸かったり曲がっていたりぼこぼこしていたり平らではなかったりと、寸法ばらばらでとてもラフに作られたものが多い古民家。だけどその近代の概念による建築が建つまでのプロセスにとっての扱いにくさは同時に、その土地の土や木を使ってそこで住まい手が空間に関わり続けてきたからこその魅力でもある。

そういう野性味をいま新たに作り出すのは難しい。
いま、わざわざそういうふうにしようとすると
余計にお金がかかったり、不自然な手間のせいかOO風みたいな何となく嘘くさい感じになってしまったり。

しかしここにホンマモンのソレがあるのであればそれを生かさない手はない、
ということで今回はそこに新規のボリュームを挿入して、空間とひととの新たな関係性を再構築する試み。

新設のボリュームと既存のボリュームとを耐力上は切り離した設計ではありますが、土壁の荒々しさだったり曲がった梁だったり、昔の建築ならではの既存の空間が持つ力も生かすことを考えると、現場と設計が近いメリットがうまく生きています。

というわけでこの一週間の作業、言ってしまえば一行の作業でも、
木を切るほか、鉄やコンクリートだって切った。
家をちょっと直すだとか、壁を塗るだとか、
身の回りのことをなんでもしてしまう田舎の家には
建設業を営む人がいるわけでもないのになんでも電動工具がそろっていたりする。
ゴエモンの斬鉄剣ばりに、切れないものはないのではというほど。
何も新しく買うことなしに、これだけのことができるという
よく考えてみれば相当クリエイティブな環境に御の字、
ということで、引き続き、暇を見て改修を進めて参ります。
これから配筋が終わればいよいよコンクリートの打設。

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