- 2012-04-22 (日) 10:43
- Rocal Design Life -農村デザインの日常-
春の訪れとともにたくさんのお客様。仕事もしやすい気温。
今日はちょっと失敬して、すこし寄ってみた。ツバメのモチーフを使うときに、図鑑いらず。
事務所から出ること10m。夜桜が街灯に照らされて闇の中に浮かび上がる淡いピンク。
ここでは自然を捉える感覚に敏感になれる。ホンモノを知っているということはでかい。
和のモチーフの多くは自然からなる。
日本のテキスタイルの色彩の多くは身の回りの植物から採れる色だ。
今日に日本的であると言われるものの多くが
自然に親しみ、外部空間と絶妙な関係性を保って来たからこそ生まれたもの。
だから「和」、とか「日本の伝統」とかにデザインのメスを入れるのであれば、
表層的にそれを切り取らないために、本当の意味で文脈や知恵に積み重ねていくために、
ホンモノが身近にあり、それを五感で理解できることが必須だと思っている。
だから、cottは「ここ」なんだな。
地域とデザインだとか、コミュニティとか、ソーシャルだとか、田舎だからどう、とかではなく。ここで生まれ育ったから、というのでもなく、一番に考えているのはそういうこと。常にホンモノに触れておくという制作環境を求めた結果がこの場所。ある事象を身体感覚に基づいて理解し、制作物をアウトプットする。都市から見た農村のイメージの断片の総和でなく、農村での実感に基づいたイメージからリアルな文化を発信する。
ホンモノが都市のど真ん中の人が対流するところにあるというのなら都市。町家が連なる伝建地区にあるのなら、そこでもいい。
とにかくデザインは、まちでもいなかでも、ひと、もの含め、外部との関係性が身近で豊かなところで。社会に開いて。
だましだましの知恵やなんとなくイイカンジではなく、可能であればグラフィックスが場所と接続するための方法論を考える。最近流行りの「いつでもどこでもノマドスタイルで」でなく、「ここで」というのもそう考えてみれば大事なことだと思うのです。いつでもどこでものいいところを利用しつつ、意味のあるしごとをしましょう。
yy
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