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Treehouse Blog of cott

まっくろくろすけを探して


お目見え。

古民家の天井をぶち抜く

こちらもお目見え。子どものように服を汚しながら夢中になって解体部隊、頑張ってくれました。お疲れさまでした。
さあさあ、楽しくなってまいりました。クリエイティブの本領発揮はここから。

9/12(水)〜17(月)は古民家改修強化DAYS。日中は毎日何かしらやっていますので、みなさまもぜひご一緒に。

まっくろくろすけの住処とでも例えたくなるくらいすすだらけの屋根裏はとてもいいにおいがしました。
そのうち掃除しますのでたくさんの方にぜひ寝転んでほしいと思います。

すすの掃除はしますが、徹底的に排除はしません。すすは汚れでなく、ちゃんと防虫という役割があったりする。
囲炉裏でたく火だけでなく、上に登った煙にも役割があるのですね。

今日登った屋根裏には茅とすすが敷き詰められていて、これが冬に寒さをしのぐ、断熱の役割をする。
この家に手を入れるたびに、長い長いあいだ、うまくつきあってきたんだなとつくづく噛みしめるのです。
すすは記憶。仕事用の機材や白い紙とはあまり仲良くできないかもしれませんが、
それでも、できるだけ仲良く付き合いたいと思います。
少しの間、すすが舞うでしょうが、できるだけ人に居てもらえば布や皮膚に付着するので、そのうちいい空気環境になるはず。
根気づよく、人間掃除機。それも人と空間のちょっといい関係。

BOOKS

当サイトにコンテンツを追加しました。BOOKS

あるときはポートフォリオ。あるときは写真集。あるときは論文。
気軽に書けるこのBLOGのページよりもさらに踏み込んで、cottという希有な環境での実践を通じて自分たちなりに消化したものをその都度収納していこうかと。
WEB版のcottの本棚みたいなものです。PDFでダウンロードできますのでじっくりご覧下さい。(基本的に編集はできません。印刷はできます。)

そこに今回追加したのが淡河帖。マチオモイ帖として東京はミッドタウンデザインハブ、メビック扇町、MARUZEN & ジュンク堂梅田店に展示されていたシロモノです。デザインの意図が変わってしまうのと、肖像権等の理由から当初はWEB上で公開するつもりはなかったのですが、せっかく私たちの地域はどんなところかを知らせられる絶好のメディアですので公開することにしました。たくさんの方にご覧頂いたため、制作当初よりも少し黄ばんでいて、スミマセン。かなり急ぎで作ったので印刷に掠れがあるところもあります。。
なお、肖像権保護のため人物のほとんどにはゆるくモザイクをかけています。
とはいえ、本当は手にとって紙の質感等を感じながら、ご覧頂くのがいちばん。実物はモザイクかけていませんのでご来所いただいた際はゆるりとお楽しみ下さい。ご来所いただいた際は既に淡河町にいるので、そういえばあえて読む必要はないかもしれませんが…。

さて、もうひとつお知らせです。
9/12(水)〜14(金)は臨時休業とさせていただきます。
We will be closed from September 12 to 14 for summer holidays.
Therefore, We will be opening again on September 18. We are sorry for the inconvenience.
男木島の魂
ちょっぴり遅い夏休み。

yasufuku

My Favorite

以前にもブログにてご紹介させていただいたコピック

漫画家さんなりイラストレーターさんが使っているもので
私もラフなりスケッチを描くときによく使うのですが、
描いて描いて描きまくったとき、
これにインクを補充するときのインクの染み込み具合が快感だったりするのですよ。
あとは色鉛筆が減ったときにナイフで削る時間もいいですよ。

COPIC
一見アブナい人かもしれませんが、
きっと仕事をがんばった後のビールがしみる、みたいな感覚。おそらく。

cottでは全ての制作物がデジタルなフローを経はしますが、
それを見るのが人、つまりアナログなので
最後のアウトプットはアナログで、というのを大切にしています。
といっても業界の基本でしょうけど。
最初の発想もアナログで。強い味方がCOPICさんです。
ステマもどき。
コピック
いろはたのし。
でも、うっかり同じ色を買ってしまったときはかなし。

そうそう。
.DOCK(01号)という神戸のクリエイティブ関連のフリーペーパーもWordでつくったそうです。そんなことができるのは、はじめにイメージがしっかりしててこそ。そのイメージの落とし込みが手でしっかりできるのであればどんなアプリケーションを使おうが、使わまいがいいものできるので使うアプリケーションなんて何でもいいのですが、わざわざ手間のかかるアプリケーションを使ってまでわざわざやってのけるというある種の苦行のようにも思えるその行為。私たちのようなローカルなデザイナーに対する激励のような、挑発のような気持ちを感じてしまいました。cottにもちょろっと置いていますが、ぜひどこかで見かけたら持ち帰ってみてください。変にローカルな神戸のクリエイティブ業界もこれから良くなって行きそうだと思わせくれる一冊。
『.DOCK』の名は、港町・神戸を象徴する「波止場」を意味する英語の”DOCK”、そして、”Document Of Creativity in Kobe(神戸のクリエイティヴィティの記録)”の意味をあわせ持ちます。神戸の情報を一方的に発信するのではなく、神戸市の内と外、デザイナーと市民な ど、さまざまな内と外をつなぐメディアとなることを目指しています。

yasufuku

ケハイ

影

今日は初めてお会いする比較的年代の近い町内の方に事務所にお越しいただいてちょろっとお話をしていたのだが、そこにたまたま居合わせた人がきて、また話が広がって…。

最近そんなことがだんだんよく起こるようになった。
だから楽しい。
今日は屋外作業。資材を積んで現場に到着寸前に突然の豪雨。
全身びしょ濡れになってしまったがたまにはそういうのも楽しい。

何が起こるかわからぬ今日に不安を感じるのでなく、
偶然の重なりを楽しもうではないか。
予期しないものに囲まれていると、
心の底から泣いて、笑えるのだ。
たとえばおもわずうれしくって抱きついてしまいたいのだ。

そういうものはリアルで偶然が原則。
メールでにこにこマークの絵文字をつけて送るときや決められたことをただこなしているときは大抵真顔でしょう。
だから仕事で偶然では困るけれど、それ以外は偶然がいい。

ひとや自然の気配を感じながら、偶然をたのしむ。
田舎のおっさんたちのように。
明日の祭りもゆるゆると、楽しもう。
って、もう朝だ。
こういうイベントの準備なんかは朝8時集合でという田舎の集合時間は若者にはちょっぴり苦しい。

朝6時集合のこともあるし、贅沢は言ってられませんが。

Today, young people who lives in ogo-cho came to my office. It was the first time to talk with. After a while, a friends came into my office when we are talking.
This kind of fortuitous encounters have been alarmingly frequent recently. I’m really glad to make a wider circle of friends.
And yet I don’t like things by design — I’m a designer, though. I want to enjoy things by accident.

yasufuku

淡河ふるさとまつり2012

2年に一度開催される淡河町で一番大きな祭りです。出店のご飯を食べながら、地元のご婦人方の盆踊りや小学生の樽太鼓を眺めつつ、交流を深めましょう。
8/19(日)16:00〜20:30
淡河町公園
※小雨決行、雨天時翌週延期

私はといいますと、一昨年出店した軽トラBAR STRAW WINGSは(軽トラBAR改・BAR ワラワラ)は出せないのですが、淡河の明日を考える会-淡河ワッショイ-のメンバーたちでブースを出しています。淡河町まちづくりワークショップで出たアイデアをまとめたものや活動履歴等を展示し、広く意見を募る場です。

淡河の明日を考える会とは、若い奥様にも住み良いまちづくりというのを核に据え、ざっくばらんに話をしつつ、すこしずつアイデアを実現していこうと年末より立ち上がった任意団体です。コアメンバーの平均年齢が40代と比較的若く、職種も一級建築士や花卉農家、ボーリング業や菓子製造販売業、茅葺き職人やグラフィックデザイナーなどさまざま。自然派生的に地元でできた団体で、実行力や地域の繋がりも強いのでこれからの動きに乞うご期待。いつでも誰でもざっくばらんに話せる空気づくりをしていますのでちょろっと来て話したいことを話してもらうも結構。皆それぞれ楽しめる範囲で。淡河の町や農村地域活性化に興味ある学生さんなど、ご連絡いただけましたら定期会合の案内を流します。会合はだいたい夜からうちの古民家でしています。ご希望の方はwashooi@ogo-machiken.comまでお気軽にどうぞ。
淡河小学校の芝生化
淡河好徳幼稚園の芝生化
先日魅力ある園庭づくりというワッショイでたくさん挙がっているうちのアイデアのひとつを具現化させるべく、手始めに淡河好徳幼稚園と淡河小学校を芝生化しました。

大事なのは「これからどう使いこなしていけるか」、ですね。

古民家改修モノガタリ

古民家改修モノガタリ
古民家の寒い冬をなんなく越えるべく、大屋根の下に小さな家を建てます。
さぁいよいよモノガタリがはじまります。是非覗きにいらして下さい!
It is too cold to work in a Japanese traditional house, so we are going to build a house under the big roof.

connecting the dots

やればやるだけ確かに腕はどこまでも良くなって高効率にこなすことができるのだけど、それだけじゃあいけない気がするのだ。だからあのころの線をなぞってみたりしたのだが、そんなことじゃない。

基本のフローが固まって来た頃にそれをまた疑って、変幻自在であること。
いろいろいじくっているうちに繋がり得なかった点と点が素敵な関係性を持ち始めるかもしれないから。
マラッカ行きバス
The more you experience ,the better you draw. Something about it just doesn’t sit right with me.

Keep changing. The dots will somehow connect in your future.

Listening In The Rain

雨の日の軒
雨の日は晴れの曲派かあめの曲派かという話になった。
cottでは雨の日は断然あめの曲だ。晴れの音を聞いても結局下界は雨なのだ。
古民家なので外の音はよく聞こえるし、空気の質も内外であまり変わらない。晴れの曲はどうあっても不自然なのだ。

風景をシャットアウトするのでなく、そこにそっと周囲に耳を傾けて寄り添っていること。
突き抜ける程の青空も好きだが、
じめじめしとしと降り止まぬ雨の音を聴くアンビエントなひとときは仕事もはかどる。
デザインは周囲の音を聞くところから。梅雨。

それは室内に限った話かというと、そうでもなく、
話を外出先にしても雨は悪くないと思う。
例えば雨の日の軒下なんかはとてもおもしろい。建物の軒下が雨という境界によって晴れの日よりも建築空間に近づく。そこに駆け込むひと、待つ人、ぼんやりと考え事をしながら一服するひと、喫茶店でコーヒーをおかわりする人。雨という境界に阻まれ、空間につつまれている安心感を再認識しているのか、こころなしか時間がゆっくり進む。(もちろんそんなこと言ってられない人も多いだろうが。)

そんなふうに、雨のとき特有の風景や心理状態なんてものもすごく楽しいなと思うのだ。
自然の力で人の動きが変わる。そんな人の都合を押し通せないひとときを愛したいものだ。

Which do you usually listen to sunny tunes or rainy tunes on a rainny day? Rainny numbers are playing at cott.

Traditional Japanese old houses have a good ventilation, so we can hear the sound of outside. It is natural for us not to listen to the sunny tunes on a rainny day.

Speaking of which, desinging begins from listening to the sound of the outside.

Original Sources

蜂の巣
たとえばハニカム構造を知っているデザイナーは多いとして、
ハニカム(=蜂の巣)そのものをじっくり見たくなってしまうのです。

発想の源はできるだけプリミティブなところに。
大前提がいとも簡単にに覆される時代だからよりいっそう。

There are many designers who knows honeycomb structure.
When I knew it, I had no choice but to observe honeycomb itself.

A lot of design systems are based on the natural world.
That’s why I work here close to laws of nature.

yasufuku

おくりびと

何人を迎え、何人を送って来たのだろう。

つぎのいのちを迎えるのは
神のみぞ知る、といきたいところだが、そういうわけにもいかなかったりする。
だけど神になろうとしてはイケナイ。
埃をかぶった古民家の梁

キンタロウかいっ

I’m sure that the house have hosted quite a few people. But now, an elderly man lives in here alone. I wonder when the next resident will live in.

This movie was shot at the ceremony for the completion of Kayabuki roof. The song elderly man singing is Kintaro.

ワガママ息子とガンコ親父

今日は農村のリアルな話をひとつ。

上の世代が幅をきかせて下の世代が言うことを聞く。そうやってさまざまなものが受け継がれてきた。しかしそれが破綻をきたしている。あくまで、うちの地域で暮らす実感に基づいての話だが。

長年、少人数の中で一緒に過ごしてきた横の糸はある程度堅固に保たれているが、近頃は縦の糸がどうも弱い。どうにかその縦の糸をつないでやりたいのだが、下が上を嫌がって、上が下を嫌がる。上にどやされれば、下はミサイルをボタンひとつで発射するかのように、出て行くという究極の選択肢を容易に出せる。上も下のことを思ってそれを望むケースも多くある。私自身も万が一、何か重大なへまをしでかしてバツが悪くなったら何が何でもこの地域に食らいつく自信は正直あまりなかったりする。(もちろんここで仕事するにあたってそういった細かな配慮をすることは責任なので、日々細心の注意を払っている。)その傾向は特に仕事をするようになって、中途半端に力がついた私たちの世代において顕著だ。

誤解を恐れず言ってしまえば、そんなふうに農村地域の若い世代がひと世代、ふた世代前よりもわがままなのは事実だ。それに対して上の世代が優しくなりすぎているのも事実。選択肢が広がれば広がるほど、世界の均質化が進めば進むほど、農村のこれまでどおりの受け継がれ方が適さなくなるのは間違いない。

だが、それはもう止められない。自分はその恩恵に預かって比較的理想的なスタイルで仕事をしているので選択肢が広がることは何も悪いこととは思わないし、ありがたい。だが、その自己実現と血縁の呪縛の狭間でたくさんの同世代が迷っていたりするのを目の当たりにしている。仕事終わり、事務所にふらっとやってきて相談会が夜な夜な繰り広げられることもしばしばだ。

そこではさまざまな選択肢を提示しながらも、その選択肢にできるだけ地域であることを含ませてやる、というのが私個人での現状でのスタンスだ。あとは自然に知り合えるようなゆるやかな場づくり。私自身が伝統行事に積極的に参加することで同世代にも来てもらいやすくするのもそのひとつ。新たな場をさらに設けるのもそのひとつ。
あとは、たとえばそのような血にある程度固執し続けても破綻しない仕組みと同時に、受け継ぐのに相応しい心構えの者へともつなぐ新しい窓口を小さくでも開いていくことだと思っている。

事務所のこと

さて事務所改修の件、母屋に足場を組んで一ヶ月以上経ちましたが、そろそろできてるのではと
お思いの方もおられるかもしれませんが、すみません。

設計だけでなく自分自身も手を動かしながら改修するには、満足に時間が取れておらず、
当面は土間事務所にて満足に仕事をしている状況です。
(とにかく広く、掃除片付けでも大変です…)

工事完了のお知らせどころか、工事開始のお知らせすら満足にできていない状態ではございますが、
時間ができたところでたくさん助っ人に来てもらいつつ一気に進めようとしていますので、
気長にお見守り下されば幸いです。
cott事務所
cott打ち合わせスペース
デザイン作業、打ち合わせ等、デザイン事務所としての機能には一切問題ナシ。
むしろ快適すぎるぐらいですのでご安心下さい。

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